子供の失敗を責め立てない子育て論
子供の失敗を責め立てないことは、アドラー心理学における子育てでもとても大切です。しかし、実際に子育てをしていると失敗を責め立てないことは、意識しないと意外と難しいです。そこでこちらではアドラー心理学を用いて、子供が失敗しても責め立てなくて済む方法をご紹介します。
ダメ出ししない
子供に対してダメ出しをしないようにしましょう。子育ては周りに迷惑をかけることも多く、ついついダメ出しをしてしまう方も多いと思います。しかし日常的にダメ出しをされていると、子供はだんだんと自信をなくしていってチャレンジ精神がなくなり、主体的に行動できなくなってしまいます。失敗したりうまくいかなかったりしてもダメ出しをせず、子供に共感してあげるようにしましょう。
ダメの中から良い所を褒める
嫌いなものを食べたくないという子供を叱りつけることは簡単です。しかし、以前食べられたときのことを褒めると、子供はもう1度頑張ってみようかなと思います。例えば、「昨日はブロッコリーを1個食べられたね、うれしいな。今日も1個食べられるかな?」と声を掛ければ、子供も「1個くらいなら今日も食べてみようかな」と思ってくれます。
結果ではなく過程を褒める
結果ではなく過程を褒めるというのも、子育てにおいてとても大事なことです。もちろんビジネスの世界においては、どんな方法であれ、結果が出れば問題なく、逆にどれだけ頑張っていても結果が出なければ評価にならないということもあります。しかし子育ての場合は、そこまでシビアになる必要はありません。
子育てでは、しっかりと勉強をしていれば、テストの点数が悪くても勉強したことについて評価してあげることが重要になります。過程を評価してあげると子供もモチベーションアップにつながります。
失敗を非難しない
子供の失敗を非難していけません。子育ては我慢の連続といわれますが、子供の失敗は大目に見るようにしましょう。子供はとにかくたくさん失敗します。人前で失敗すると恥ずかしくてつい非難したくなってしまうかもしれませんが、ここでは逆に失敗したという経験を褒めてあげることが大事です。転んでしまった、こぼしてしまった、壊してしまったなどの失敗も多いと思いますが、失敗してしまった経験を次に生かせるようにすれば良いだけなのです。
解決策を一緒に考えよう
失敗してしまったときには、単に叱るのではなく、一緒に解決策を考えてあげましょう。大人にとっては失敗した原因が一目瞭然かもしれませんが、子供と一緒になって解決方法を考えてあげることによって、子供の問題解決能力が高まり、次回から同じ失敗をしなくなるといったメリットもあります。子供が正しい解決策を自分で導き出せるように、親は子供にバレないように誘導するようにしましょう。
勇気づけ
勇気づけられると、子供はさまざまなことに対して挑戦する力が湧いてきます。アドラー心理学を使った子育て法では、叱らない、褒め過ぎないということが大切ですが、叱らない代わりに共感をベースにした勇気づけを行うことが重要です。勇気づけは、子供の感情に共感して、子供に前へ進む力を与えてあげることです。子供の頑張りを上から褒めるのではなく、「助かったよ」や「うれしい、ありがとう」など勇気づける言葉を伝えることが重要です。勇気づけられたことによって、子供の自己肯定感や自立心が高まります。
アドラー心理学の理解に役立つおすすめ本5選
アドラー心理学を用いた子育ては、正しくアドラー心理学を理解する必要があります。最近ではアドラー心理学を読みやすくまとめた本がたくさん販売されているので、試しに購入してアドラー心理学についてもう少し理解を深めてみることをおすすめします。こちらでは、アドラー心理学の理解に役立つおすすめ本を5冊ご紹介します。
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために
マンガでやさしく分かるアドラー心理学
コミックで分かるアドラー心理学
幸せ親子になれる 0歳からのアドラー流怒らない子育て
まとめ:子育てにアドラー心理学の考えを応用!
子育てにアドラー心理学の考えを応用することによって、より効果的な子育てをすることができます。周りのお母さんなどと子育て方針が合わない場合があると思いますが、周りに流されない意思さえあれば、効果的に子育てをすることができます。いろいろな子育ての指針となりますので、自分の子育てに自信がない方は、書籍などを購入してアドラー流子育て法をチェックしてみてください。