アドラー心理学を子育てに応用するには?おすすめの書籍5選 ( 2 )

アドラー心理学の『嫌われる勇気』とは?

アドラー心理学の『嫌われる勇気』とは?
アドラー心理学が最も有名になったのは書籍『嫌われる勇気』からです。アドラーの心理学は、少し難解な部分もあって難しかったという方も、この本なら容易に内容を理解することができます。この『嫌われる勇気』は、心理学者のアルフレッド・アドラーのアドラー心理学にまとめられた考え方を、より実践的な環境で理解するためにストーリー仕立てにしてまとめた自己啓発書になります。2013年に出版され瞬く間にベストセラーになりテレビドラマ化するなど、急激に知名度を高めるきっかけとなった本です。アドラー心理学の『嫌われる勇気』には、子育てにも非常に効果的な内容が書かれています。

ほかの人の課題は切り捨てる

『嫌われる勇気』では、ほかの人の課題は切り捨てることが重要だと諭しています。例えば、子供が悩んでいるときにすぐに手を差し伸べてはいけません。子供の悩みはあくまで子供のもので、保護者のものではありません。子供が自分からしっかりと自分の悩みに向き合うことによって、自分で乗り越える力をつけることができるのです。

一見すると放任主義のようにも映るので、子供に嫌われてしまうと思われるかも知れません。しかし、子供にとって1人で悩む時間はとても大切な時間になります。少し心苦しいかもしれませんが、何もしない愛情もあると考えるようにしましょう。

『嫌われる勇気』がおすすめな人

『嫌われる勇気』の子育て法に向いている人は、自分を受け入れるのが上手な方です。人間には、誰しも長所と短所があります。自分の長所も短所もすぐに受け入れることができるという方は、『嫌われる勇気』の子育て法がとてもしっくりときやすいです。この本を読み込んで、その内容を実践することができれば、多かれ少なかれ自分を取り巻く環境は変化していきます。

もちろん、その変化の過程では失敗をしてしまうこともあるでしょうし、不安になることもあるかと思います。しかし、その時々の自分をしっかりと受け入れることができれば、環境や考え方の変化もしっかりと受け入れられ、より強い人間になることができます。受け入れるスピードが速い人ほど、この本の恩恵を受けやすいといえます。

『嫌われる勇気』をおすすめできない人

『嫌われる勇気』をおすすめできない人は、プライドが高い方や、変化を必要以上に怖がってしまう方です。この本を実践するような場合には、自分の短所の部分をむき出しにして頑張る必要があったり、実践する事で変化をしていく必要があり、プライドが高いという方の場合、どうしても自分の短所について正常な判断ができなかったり、考え方を変えるのが苦手だったりします。

『嫌われる勇気』の子育て法は、これまでと全く違った価値観が必要になりますので、プライドの高い方や考え方を変えるのが苦手という方は、この本の子育て法ではなく、別の子育て法を探してみましょう。

アドラー心理学を利用した子育て論

アドラー心理学を利用した子育て論
アドラー心理学を利用した子育て法は、多くのパパやママ、子供に役立ちます。子育てに心理学なんて大げさと思われる方も多いかもしれませんが、子育て上手なお母さんの多くは、知らず知らずのうちにアドラー心理学を実践した子育てができています。こちらでは、アドラー心理学を利用した子育て法をご紹介します。

アドラー心理学が子育てに役立つ理由

アドラー心理学が子育てに役立つ理由はたくさんありますが、共通していえるのはアドラー心理学で唱えている内容は人生においてずっと役立つ内容だからです。アドラー心理学では人間が幸せになるために、自分以外の人の役に立てるように自分でやるべきことを自主的に見つけ、自ら人生の意味を模索することが大切だと考えます。もちろんこの考え方は子育てにも通じます。

人間の性格は、大人になればなるほど頑固になるといわれています。そのため、考え方が柔軟な子供の時期にアドラー心理学を取り入れた子育てをすることによって、子供のうちに柔軟な性格や考え方を身につけることができ、その後の人生をより魅力的なものにすることができます。

子供を信頼し・共感する

子供を信頼し、共感するのは、アドラー心理学を用いた子育て法のなかでも特に重要なポイントになります。子供が何かをしようとしているときに、けがをしないだろうかと不安になるのは保護者として当たり前ですが、そこを信頼して見守ってあげることはとても重要になります。また、子供がうれしがっているときには一緒にうれしがり、悲しんでいるときには一緒に悲しんであげることが大切です。

体験を重視させる

アドラー心理学では体験を重視します。子供が積み木をしているときに、そういった置き方をしたら倒れるなど、大人だったら分かることも子供は分かりません。そのため積み木が倒れることを事前にわかっていても、あえて失敗させるといった経験をさせることが、アドラー心理学を用いた子育てでは重要です。もちろん、命に関わる事故になりそうなときは事前に止めなければいけません。

アイ・メッセージを実践する

アイ・メッセージを実践するのもアドラー心理学では重要です。アイ・メッセージとは、主語が「私」になっているメッセージのことです。反対に主語が「あなた」になっているメッセージをユー・メッセージといいます。子供に対してユー・メッセージではなくアイ・メッセージで伝えるようにすると、自主的にいろいろなことをしてくれるようになります。

例えば、1人で歯磨きができたら、「歯磨きができて偉いね。」と言うよりも、「頑張って歯磨きの練習をしていた努力のおかげだね。うれしいよ。」と言った方が、子供のモチベーションが刺激され、歯磨きの練習が長続きします。子供だからと思わずに、ユー・メッセージではなくアイ・メッセージで子供に伝えるようにすると、いろんなことを自主的にやる子供に育ちます。

むやみやたらに褒め過ぎない

むやみやたらに褒め過ぎないというのも、アドラー心理学を用いた子育てでは重要なポイントになります。褒めるという行為には、褒める側と褒められる側の立場が存在しているのですが、上下関係が生まれてしまうといった恐れがあります。

また、褒めることをご褒美と考えた場合、褒めることが相手にもたらす効果はそのときだけになります。どうでもいいことを褒めてしまうと、褒められる側は大したことをしていなくても褒められると勘違いし、努力を怠るようなケースもあります。アドラー心理学を用いた子育てでは、むやみやたらに褒め過ぎないことがポイントになります。