アドラー心理学を子育てに応用するには?おすすめの書籍5選

アドラー心理学を子育てに応用するには?おすすめの書籍5選

アドラー心理学は、ビジネスの面でも子育ての面でも人気となっている心理学です。2015年にビジネス書ランキングで1位を獲得した書籍『嫌われる勇気』で、アドラー心理学はとても有名になりました。アドラー心理学は勇気の心理学ともいわれ、困難を乗り越えようとしている人の背中を押してくれます。ここでは、子育てがうまくいかずに悩んでいるパパやママにおすすめしたいアドラー心理学についてご紹介します。

アドラー心理学の基本的理念

アドラー心理学の基本的理念
まずはアドラー心理学の基本的理念についてご説明します。基本的理念を理解することで、表面上のテクニックではなく、本当の意味でアドラー心理学を子育てに生かすことができます。子供だけでなく、パパやママにとっても有意義な考え方になるので、アドラー心理学の基本的理念は必ず抑えるといいでしょう。

アドラー心理学の大きな柱

アドラー心理学では、目的論、全体論、認知論、対人関係論、自己決定性、ライフ・スタイルの6つの大きな柱となる考え方があります。人間の行動には必ず目的があるという目的論。人間は1人1人がオリジナルなため、自分と分けて考えつつ全体の立場から問題を捉えなければならないという全体論。人間は自分勝手で主観的な理由をつけて、それがあたかも意味があるようにして物事を把握しているという認知論。人間の行っている行動のすべては対人関係に起因しているという対人関係論。人間は本来、自分の行動を自分で決める事ができるという自己決定性。人間の生き方に正解や不正解はなく、人によって特有のスタイルがあるというライフ・スタイル。これらは、アドラー心理学を理解する上では欠かせない大きな柱となる考え方です。これらの考え方を踏まえて、実際に子育ての現場で役に立つ考え方へと拡張させていきます。

行動には相手と目的がある

行動には相手と目的があります。これはどんなに年老いていても小さな子供でも変わりません。子供が泣いたりいたずらをしたりするときには必ず目的があります。単に泣くのを止めたりいたずらを叱ったりするのではなく、子供が何が目的で泣いているのか、何が目的でいたずらをしているのかを考察すると新しいことがわかってきます。

他者の承認を必要としない

アドラー心理学の基本概念として、他者から承認を求めることを否定するという考え方があります。子育てをしていると、知らない人にかわいいと自分の子供が褒められたり、認められたりするとうれしくなります。しかし、逆に褒められなかったり、かわいくないなどマイナスなことをいわれたりすると悲しくなります。

必要以上に褒められようと無理をしていたり、子供も褒められるのが当たり前だと思っていたりすると、褒められなかったときに悲しい気持ちになってしまいます。子供は周りの人を楽しませるために生きているのではありません。他者の承認を必要としないというのは、子供が自分らしく成長していくためにとても重要な考え方です。

今現在を生きる

アドラー心理学では、過去ではなく今現在を生きるということが重要だと考えられてられています。アドラー心理学で度々語られているのが、過去の原因に注目するのではなく、今の目的を考えるということです。例えば、家族旅行に行かないといけない、行きたいのに車に乗るのが怖くて泣いている子供がいるとします。交通事故に巻き込まれてしまったなどのトラウマ(心的外傷)があるため、車に乗るのが怖いのです。交通事故という過去の原因をもとにした考え方になってしまっています。

これを今現在を生きるという考えに当てはめると、車に乗ることが怖くなくなります。考えを過去の交通事故ではなく今現在の家族旅行に当てることで、車に乗ることが怖くなくなります。これが過去ではなく今現在を生きるというアドラー心理学の考え方です。

劣等感は成長のエネルギーになる

アドラー心理学においては、劣等感はその人を成長させるための重要なエネルギーになると考えられています。劣等感というと、どうしてもマイナスなイメージがあるかもしれませんが、アドラー心理学においては、劣等感がなければ大きな成長はできないといわれています。劣等感があるからこそ、劣等感を打ち消すような理想に向かって進んでいくための力が湧いてくるのです。

劣等感は自分の理想と現実の差が大きいときに生じます。例えば太っている人が自分の体形を気にしてダイエットをするようなとき、やはり成功の鍵になるのは劣等感です。理想の自分と比べて努力するために、劣等感は努力のための重要なエネルギー源になります。