中学校の社会を得意科目に!歴史で点数を取るためのコツと勉強法 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

歴史分野で点数が取れない子に見られる特徴


中学校に入ると、全ての科目で小学校よりも勉強範囲が広がります。そのため考えて解かなければならない他科目に比べて、社会科は「暗記科目だから」と勉強を後回しにしがちです。特に歴史分野は「試験前に覚えた方が、記憶に残っているから点数が取れる」と考える子供が多いのではないでしょうか。

しかし、覚えるだけで良いはずの歴史分野で点数が取れない子は意外と多くいます。そんな歴史分野で点数が取れない子には共通の特徴が5つあると言われています。

  1. 歴史に興味が持てない。
  2. 歴史を暗記科目と考えている。
  3. 反復復習をしないのですぐに忘れてしまう。
  4. 地図や年表、資料集で確認をしない。
  5. 漢字で覚えない。

歴史分野で点数を取れない子は、自分がどの特徴に当てはまっているのかを突き詰めてみましょう。

歴史分野で点数を取る!今すぐできる2つのコツ

歴史分野で点数が取れない子の特徴は5つありますが、それらは結局、2つの原因に基づいていると考えられます。

  1. 歴史を体系的に捉えられていない。
  2. 記憶が雑で、正確に整理されていない。

そこで、歴史分野で点数を取るために今すぐできるコツをご説明します。

コツ1:歴史的変遷の因果関係を捉える

「歴史」というと急に勉強の色が強くなり、拒絶する子供がいます。しかし簡単にいえば、歴史とは「過去の人々の物語」なのです。人間社会が経てきた変遷や発展の経過の中で、特に大きな事件や有名な人物のみに焦点を当て、それをまとめたのが歴史の本です。普段生活している日常が、時を経て「歴史」となって教科書に載ると考えると、歴史に対する意識が変わるのではないでしょうか。

そのため今さまざまなメディアで報道されている事件をひもとくと原因と結果があるように、歴史的事件にも原因と結果が必ずあります。それらは単独で起こっていることではなく、一連の流れがあることに気付くことが、歴史を学ぶ上で大切です。

コツ2:短期・中期・長期に分けて復習を繰り返す

人の記憶は時が経過すると薄れて、忘れてしまいます。これは仕方のないことです。人の記憶が時の経過とともにどのように変化するのかを調べたドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの研究結果をまとめると次のことが分かります。

【時の経過と忘れる比率】

時の経過 覚えた内容を忘れる比率
20分後 42%
1時間後 56%
1日後 74%
1週間後 77%
1カ月後 79%

参考

記憶の忘却曲線|Atsueigo

覚えた20分後にかなりの内容を忘れてしまっていることに驚くのではないでしょうか。1日後になれば、ほとんどの記憶を失っていることが分かっています。

また、ヘルマン・エビングハウスは短期的な記憶については睡眠の重要性も強調しています。つまり、勉強時間を優先したために睡眠時間を削った場合は、記憶が定着しないということです。

以上のことから、試験直前に焼き付け刃のように覚えたとしても、試験では点数が取れないことが科学的に証明されていることが分かります。

そのため、社会の歴史分野は暗記科目だからといって勉強を後回しにせずに、毎日少しずつでも良いのでコツコツと取り組むことが必要なのです。