中学校の社会を得意科目に!歴史で点数を取るためのコツと勉強法 - cocoiro(ココイロ)

歴史は暗記科目だから苦手、というお子さんは多いのではないでしょうか。暗記すれば点数が取れるという意識を変えることが、歴史分野で高得点を狙うための第一歩です。当記事では、中学校で習う社会の歴史分野の概要をご紹介し、歴史分野で点数が取れるようになるコツや勉強方法をご説明します。

中学校の社会で習う歴史分野とは

中学校の社会で習う歴史分野は、学校によって学習進度が異なりますが、一般的に次のようになっています。

【中学社会の歴史単元体系表】

対象学年 文部科学省の項目 教育出版社の内容
中1 B(1)古代までの日本 「1章 歴史の移り変わりを
考えよう」
「2章 原始・古代の日本と世界
B(2)中世の日本 「3章 中世の日本と世界」
B(3)近世の日本 「4章 近世の日本と世界」
中2
C(1)近代の日本と世界 「5章 近代の幕開け」

「6章 近代の日本と世界」

中3 C(2)現代の日本と世界 「7章 二度の世界大戦と日本」

「8章 現代の日本と世界」

参考

平成28年度用 「小学社会」と「中学社会」の単元系統表|教育出版

2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い|文部科学省、P89

中学校では小学校6年生で習った歴史をより広く深く学んでいくことになります。さらに、資料や年表から歴史の流れを読み取る能力を養う学びにも取り組んでいきます。

そこで中学校で習う歴史分野の概要を、下記参考の文部科学省資料を基に簡単にまとめましたので見ていきましょう。

参考

2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い|文部科学省、P83~125

古代までの日本(人類出現・文明発生~12世紀頃)

  1. 世界の古代文明や宗教のおこり
    1. 中国文明やギリシャ・ローマ文明などの古代文明や宗教の発祥
    2. 人類の出現
    3. 諸文明における生産技術の発達、文字の使用、国家の起こりや発展
  2. 日本列島における国家形成
    1. 日本列島における農耕の広まりとともに変化した人々の生活や信仰
    2. 古事記、日本書紀、風土記などにまとめられた神話や伝承
    3. 遺跡発掘や遺物発見などの考古学による成果の活用
    4. 大和朝廷(大和政権)による統一と東アジアとの関わり
  3. 律令国家の形成
    1. 東アジアの文物や制度を積極的に取り入れ、国家形成する様子
    2. 天皇・貴族政治
    3. 聖徳太子の政治や大化の改新など、律令国家の確立
  4. 古代の文化と東アジアとの関わり
    1. 仏教の伝来とその影響
    2. 仮名文字の成立
    3. 東アジアとの関わりによって進展した日本文化の国風化

中世の日本(12~16世紀頃)

  1. 武家政治の成立とユーラシアの交流
    1. 鎌倉幕府の成立により武士の政治への進出
    2. 武家政治の特徴と天皇・貴族政治との違い
    3. モンゴル帝国の拡大と元寇(モンゴル帝国の襲来)
  2. 武家政治の展開と東アジアの動き
    1. 南北朝の騒乱と室町幕府の成立
    2. 日民貿易と貨幣経済の発達
    3. 琉球の国際的役割と琉球独自の文化
  3. 民衆の成長と新たな文化の形成
    1. 農業など諸産業の発達
    2. 畿内を中心とした都市や農村の自治的仕組みの成立
    3. 禅宗の文化的影響など武士や民衆の多様な文化形成

近世の日本(16~19世紀頃)

  1. 世界の動きと統一事業
    1. ポルトガルやスペインなどの欧州諸国の接触が日本の政治や文化に与えた影響
    2. 織田信長や豊臣秀吉による統一事業と対外関係
    3. 南蛮文化の取り入れと、武将や豪商による豪壮・華麗な文化の発生
  2. 江戸幕府の成立と対外関係
    1. 江戸幕府の成立と大名統制による戦乱のない時代
    2. 身分制と農村の様子
    3. 江戸幕府による鎖国などの対外政策
    4. オランダ、中国、挑戦との交流や琉球の対中関係における役割、アイヌ文化
  3. 産業の発達と町人文化
    1. 農林水産業・手工業・商業の発達や河川・海上交通、街道の発達による地域産業の起こり
    2. 藩校や寺子屋などの教育の普及
    3. 大阪・京都・江戸を中心とした町民文化の広がり
  4. 幕府の政治の展開
    1. 江戸幕府の財政悪化や行き詰まりと対応策
    2. 欧米諸国の接近に対する江戸幕府の対応
    3. 蘭学や国学などの新しい学問や思想

近代の日本と世界(19世紀頃~第二次世界大戦)

  1. 欧米における近代社会の成立とアジア諸国の動き
    1. 欧米諸国の産業革命や市民革命
    2. 欧米諸国のアジアへの進出が日本の政治や社会に与えた影響
  2. 明治維新と近代国家の形成
    1. 江戸幕府の開国と明治維新への動き
    2. 富国強兵や殖産興業政策
    3. 琉球の問題や北海道の開拓
    4. 欧米諸国の影響による文明開化
  3. 議会政治の始まりと国際社会との関わり
    1. 自由民権運動や大日本帝国憲法の制定による立憲制国家の成立
    2. 日清・日露戦争
    3. 条約改正などの外交上の問題
  4. 近代産業の発展と近代文化の形成
    1. 資本主義の基礎確立
    2. 鉄道網の広がりや工業の発達による国民生活の変化
    3. 学問・教育・科学・芸術の発展
  5. 第一次世界大戦前後の国際情勢と大衆の出現
    1. 第一次世界大戦前後の国際情勢と日本の関連
    2. 中国や挑戦における民族運動の高まり
    3. 国際連盟設立や軍縮条約締結などの国際協調の動き
    4. 日本における国民の政治的自覚の高まり
    5. 文化の大衆化
  6. 第二次世界大戦と人類への惨禍
    1. 第二次世界大戦前後の国際情勢と日本の関連
    2. 戦時下の日本国民の生活
    3. 大戦が全人類に及ぼした影響

現代の日本と世界(第二次世界大戦後~20世紀末頃)

  1. 日本の民主化と冷戦下の国際社会
    1. 冷戦と日本の関連
    2. 日本の民主化と新しい日本の建設
    3. 日本国憲法の基本的原則の歴史的意義
    4. 日本の国際社会への復帰
  1. 日本の経済の発展とグローバル化する世界
    1. 高度経済成長における産業・経済・科学技術の著しい発展と生活の向上
    2. 国際社会における日本の役割と関わり
    3. 公民的分野にむけた課題意識