中学校の社会を得意科目に!歴史で点数を取るためのコツと勉強法 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

中学校社会の歴史分野の勉強方法

歴史で点数を取るための2つのコツを理解していただいたところで、具体的に勉強する流れをご紹介しましょう。

Step1:歴史のノートを体系的にまとめよう

まず最初に、歴史的変遷の因果関係を理解するために、歴史のノートを体系的にまとめてみましょう。ノートの書き方にルールはありません。守るべきポイントは2つです。

  1. 原因となる出来事の単語と、結果として起きた出来事の単語をまとめて書くこと。
  2. 正確な情報を書くこと。

体系的にまとめた歴史のノートとして、下の参考リンクをご覧ください。単語と単語を視覚的にまとめて書かれているため、頭の中を整理しやすくなっています。

参考

歴史総まとめプリント集 (前半)|これだけ覚えて試験に臨め

また、まとめノートは何度も復習に使うものなので、最初から正しい情報を書くことを心がけましょう。事柄や人名、地名などで漢字の記載ミスはないか、年号に誤りがないかなど、資料集や地図帳を広げて確認しながら書きましょう。

Step2:事柄や人名、地名を覚えよう

まとめノートが作成したら、記憶の定着の作業(インプット)に入ります。覚える時は、ただ眺めているだけではなく、次の2つの方法を試しましょう。

  1. 声に出して説明するように読む。
  2. 覚えた単語を書きながら説明する。

学習において書くという作業はとても時間がかかります。時間がかかれば勉強効率が悪くなるため、途中で投げ出すことになってしまいます。そのため、まずはまとめノートに書いたことを、声に出して読み上げてみましょう。この時、一連の歴史の出来事に流れがあることを意識しながら、出来事をまとめて覚えることが大切です。

次に読んで覚えた単語を、続いて書きながら説明するという作業に入ります。一度視覚的に整理して記憶していますが、実際に書いてみると記憶が曖昧であることに気が付くものです。そうして読んで覚えるだけでは足りなかった記憶を、書くことで補強していくのです。

具体的に説明する方法として下のリンクをご覧ください。歴史の穴埋めプリント覚えるべき単語とその周辺情報を的確にまとめているため、記憶の定着をする上で非常に参考になります。

参考

歴史 穴埋めプリント|無料で使える中学学習プリント

歴史練習問題|中学・学習サイト

Step3:文章問題をたくさん解こう

記憶の定着(インプット)ができたら、記憶を使って(アウトプット)文章問題をたくさん解きましょう。

まとめノートを完璧に覚えれば、歴史の問題は全て解けるという認識は間違いです。一つの結果に複数の原因があるように、歴史的出来事へのアプローチ方法は一つではありません。そのため、記憶した内容がそのまま問題として出ることは少なく、少し違った観点から出題されることが多々あります。

つまり、歴史の文章問題を解くということは、歴史的出来事を多角的に捉える練習になるのです。そのため、覚えることだけに集中せず、問題を解くことも忘れずに行いましょう。

まとめ

歴史とは、過去の人々の物語から今をより良く生きる術を見つけるために必要な教養です。暗記科目として試験勉強を後回しにしてしまいがちですが、単なる単語の暗記をするだけでは高得点を狙うことはできません。

歴史分野で高得点を取るためには、歴史の価値に興味を持ち、多角的体系的に情報を整理することが肝要です。当記事でご紹介した勉強方法を実践し、社会の歴史分野を得意に変えていきましょう。

参考

ざっくり中学歴史|教科の学習

学習指導要領「生きる力」第2章 各教科 第2節 社会〔歴史的分野〕|文部科学省

中学校学習指導要領解説 社会編(平成20年7月)|文部科学省

社会が苦手な子への処方箋(歴史編)(2016.9.20)|中学受験プロ講師ぶろぐ

中学校の社会【地理・歴史・公民】何年生で何を習うのか(2019.4.1)|中学校入学準備メモ

Replication and Analysis of Ebbinghaus’ Forgetting Curve(July 6, 2015)|PLOS|ONE

「書いて覚える」は嘘だった?!暗記するなら書くより読む方がいい理由とは?|東大生と慶應生の勉強部屋

学習方法の違いによる 語彙習得率の比較研究|英語教育関連の調査・アンケートの実施と分析

この記事をかいた人

Ginamy

慶應義塾大学経済学部卒業。日商簿記検定2級・医科2級医療事務の資格保有。経理・一般事務を経験し、結婚を機に家庭に入る。3人の男の子のママライター。自身が中学・高校・大学・資格試験の受験を経験。育児・教育・書籍に関心。趣味は整理整頓・おしゃべり・K-POP・読書。地元少年野球部に参加する息子達を夫婦でサポート。子供の夢を叶えるべく、進学塾の通信講座受講での中学受験を目指し、家庭学習を支える。息子達がいてくれるからこその青春と感動と苦悩に感謝!