学習院女子中等科の特長
学習院女子中等科の増渕哲夫科長は、学校の教育方針について次のように述べています。
本校は設立当初から「その時代に生きる女性にふさわしい品性と知性を身につけること」を掲げ、全人格的な陶冶を目指しています。「生徒はダイヤモンドの原石」です。そして、ダイヤモンドはダイヤモンドによって磨かれます。若葉萌ゆる年代である中学・高校時代に、「おのれにまさるよき友」を得ると同時に、友人にとっての「おのれにまさるよき友」となり、切磋琢磨しながら学校生活を送ります。
(引用元:教育方針|学習院女子中・高等科)
学習面においては、学習の進度よりも深度を大切にした授業が行われます。実験・実習を通して本物に触れる機会を多く取り入れ、学習する過程を大切にして、学んだことを的確に表現する力を養います。
また、生活面では自分に対して正直であり、他者を思いやる力を身につけるような指導が行われます。
では、具体的に学習院女子中等科の注目すべき特長を見ていきましょう。同じ校舎で学ぶ一貫教育校の学習院女子高等科についても触れています。
1:学習院大学・学習院女子大学へ推薦進学できる
学習院女子高等科の2018(平成30)年3月卒業生の大学進学状況は次の通りです。
【2018(平成30)年3月卒業生の大学進学状況】
卒業生総数 | 学習院大学 | 学習院女子大学 | 他大学等 | 進学準備 |
183名 | 104名 | 2名 | 68名 | 9名 |
100% | 57% | 1% | 37% | 5% |
(注)割合は、各進学先生徒数÷卒業生総数×100で計算し、小数第1位を四捨五入しています。
参考
平成30年度 学習院女子高等科進学状況(平成31.4.5)|学習院女子中・高等科 教務課
学習院女子中等科のほとんどの生徒が高等科に進学していることを踏まえると、学習院女子中等科に入学すれば大学まで進学する道が拓けると言えるでしょう。
2:日本の文化や歴史を学習できる学校行事がある
芸術鑑賞会やお茶会、中等科百人一首大会など、日本文化の歴史を学習できる学校行事があります。
学習院女子中等科の増渕哲夫科長は学習院と学習院女子中・高等科の沿革を次のように紹介しています。
学習院の源流は1874年に開講された京都御所前の学習所にあり、学習院女子中・高等科は、明治18年に設立された華族女学校が前身です。
(引用元:教育方針|学習院女子中・高等科)
つまり、学習院女子中・高等科は日本の女子生徒を教育する由緒正しい学校として歴史があるのです。その伝統が現在の学習院女子中等科の学校行事にも受け継がれています。
3:イギリス・イートン校への約3週間の海外研修がある
イギリスの名門イートン校にて、約3週間の夏期講習プログラムが毎年行われています。参加できるのは、中等科3年生・高等科1~2年生の生徒40名です。プログラムでは、語学研修とイギリス文化体験学習が行われます。
下記参考に、2019年にイートンサマースクールに参加した様子が日記形式で掲載されています。現地での学習の様子を窺うことができるため、参考としてご覧ください。
参考
4:制服は紺のセーラー服
制服はセーラー服です。全体的に落ち着いた配色で、品良くまとめられています。
【学習院女子中・高等科の制服】
夏の制服 | 冬の制服 |
濃紺の吊りスカート
白の半袖 リボンは明るい紺色 ハイソックス |
濃紺の吊りスカート
濃紺の長袖 リボンは明るい紺色 タイツ |
下記参考にてイラストで制服が紹介されていますので、ご覧ください。
参考
5:公式戦やコンクールでの受賞歴が素晴らしい
運動部から文化部まで多くの大会やコンクールで表彰されています。
特に注目したいのは、学習院女子高等科の3年生も多く受賞している点です。大学まで内部推薦進学ができるため、大学受験に縛られず学生生活を充実させていることが功を奏していると分かります。
下記参考に、学習院女子中・高等科の生徒の輝かしい表彰記録が掲載されていますのでご覧ください。
参考