パシリの具体例
子を持つ親御さんの中には、「自分の子供はパシリの扱いを受けていないだろうか?」、または「パシリをさせていないだろうか?」と心配に思っている方もいるでしょう。それでは、実際にはパシリとしてどのようなことが行われているのでしょうか。具体例を3つご紹介します。
(1)「○○買ってきて」と命令する
パシリの具体例の1つ目は、何かを買ってくるように命令することです。小学生以上であれば、子供同士でコンビニやスーパーなどへ買い物に出かけることもあるでしょう。一緒に出かけた際に、「あれを買って!」と命令する人もいます。
一緒に出かけずとも、「パンを買ってきて」「飲み物を買ってきて」など、小さな買い物を依頼することがあります。買いに行かせるものの、命令した側はお金を払わないというケースもあります。
また、中にはタバコやお酒のような、本来子供が買ってはいけないものや、買いに行ってはいけない時間に買い出しを命じることもあります。パシリの扱いを受ける側は、やってはいけないことであると分かっていながら断ることができないのです。
(2)「○○貸して」と命令する
パシリの具体例の2つ目は、何かを貸すように命令することです。学校内であれば「ノートを貸して」、学校外では「自転車を貸して」など、自分が必要だと思うものを無条件に貸すことを要求してきます。
貸すように命令してくるのは、物だけではありません。「お金を貸して」と命令されることもあるでしょう。金額は数百円から数万円まで大きく幅があります。
中には、到底渡すことができないような金額を要求されることもあります。その場合、金銭を要求された側はほかの人からお金を借りたり、親のお金を盗んだりして、要求してきた人に渡すお金を用意することになるかもしれません。
(3)そのほかの命令
学校がない日にもパシリにされる可能性があります。例えば休日に呼び出されたり、深夜に突然命令されたりするなど、パシリは命令する側が依頼したいと思ったときであれば、いつでも起こり得ます。
パシリの扱いを受けている子供の中には、学校で仲間外れにならないようにと必死で耐えている子もいるでしょう。しかし、休日であっても気持ちが休まらないのでは大きなストレスになります。