うちの子は大丈夫?今さら聞けない「パシリ」の意味や例・対処法3つ

「パシリ」と聞くと、どのような状態をイメージしますか? 相手との主従関係の中で上の立場の人の命令を聞くこと、と考える人もいるでしょう。ところが、上下関係の有無に関わらず、パシリはもっと身近なところで行われています。中でも学校は、パシリが起こりやすい場所の一つです。当記事ではパシリの意味や具体的な例をおさえた上で、子供がパシリにされてしまった際の対処法をご紹介します。

パシリとは?

まず、「パシリ」とはいったいどのようなものなのでしょうか? 言葉の意味やパシリが行われてしまう理由、そしてパシリの具体例について見ていきます。

パシリの意味

「パシリ」に似た言葉として、「パシる」が挙げられます。これら2つの語の意味について、大阪教育大学で国語教育講座を担当する井上博文教授は以下のように説明しています。

使いぱしりにする。○後輩をパシる。一方的な使い走りやその行為をさせらる者(原文ママ)を表す若者語「パシリ」がある。

(引用元:-若者ことばの「体言+る」動詞-|大阪教育大学キャンパスことば(27)

誰かを使い走りにすることを「パシる」と言い、使い走りをさせられている人のことが「パシリ」と呼ばれています。パシリは自分の意志とは関係なく相手の要求を聞き入れることもあり、一種の主従関係のようにも見えてしまうでしょう。

しかし、ただ言うことを聞くだけであれば、実にさまざまな関係がパシリになってしまいます。例えば親と子供、先生と生徒、上司と部下など、相手に何かを求めて依頼するというのはよくあることでしょう。

これらの関係は、多少なりとも上下関係が見られる間柄です。しかしパシリの場合は、命令する側とされる側が本来同じ立場の人間であることが多いという特徴があります。例えば同級生や友達同士でもパシリは生まれます。そのため、子供たちの間では何気ない日常の中で相手をパシリとしたり、されたりしている可能性があるのです。

パシリを強要する理由

対等な立場の者同士で、なぜパシリのような扱いが生まれてしまうのでしょうか? その理由の一つには「おもしろいから」という点が挙げられるでしょう。

対等な立場であれば、本来命令する、命令されるという関係は生まれないものです。それにもかかわらず自分の言うことを聞くのですから、その姿をおもしろいと感じてしまう人もいるのでしょう。

しかし、パシリのように命令に従わせる行為はいじめの一種になる可能性があります。文部科学省ではいじめの定義を以下のように定めています。

「いじめ」とは、「児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍してい

る等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な

影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該

行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とする。

(引用元:いじめの定義の変遷|文部科学省

嫌な素振りを見せずに言うことを聞いていても、内心、本人が嫌がっているのであれば、パシリはいじめと捉えることができるのです。

1 2 3