核家族とは何?その意味や世帯の割合、問題視されている理由などを紹介 ( 3 )

核家族が子供に与え得る3つの影響

核家族が子供にどんな影響を与えるのか、気になるところでしょう。ここでは、核家族であることが子供に与え得る3つの影響についてお伝えします。

(1)家族と過ごせる時間が短い

核家族の中には父親だけでなく、母親も外に働きに出ている家庭もあります。その場合、子供だけで留守番をしたり、保育園や幼稚園、学童保育などで親が迎えにくるのを待つことになります。

現代では男女の雇用機会の平等が叫ばれており、女性も男性と同様に働く機会が増えてきています。そのため両親ともに帰宅が遅くなり、子供との時間が十分に取れないという家庭も多いようです。

(2)情報メディアへの接触時間が長い

夫婦共働きの核家族の場合、家に子供しかいない時間が増えることになります。子供を見守る大人がいないと、子供はどうしてもテレビやテレビゲーム、インターネットに接触する時間が長くなりがちです。

子供は外でほかの子と一緒に遊んだり、さまざまな体験をすることが大切です。多様な体験をすることで子供は人間関係を学び、実現や成功といったプラスの体験をはじめ、葛藤や挫折なども味わうことができます。情報メディアへの接触が増えると、このような学びの機会や体験に偏りが出てしまうことが懸念されます。

(3)世代間の交流が少ない

核家族の場合、祖父母やその友人・知人など、両親以外の大人と接する機会が少なくなりがちです。そのため、親世代とは違う、祖父母の世代ならではの遊びやコミュニケーションの取り方などを学ぶ機会も減ってしまいます。

最近では、保育園や幼稚園、学校などで老人ホームや介護施設を訪問することが多くなりました。核家族の子供たちにとっては、世代間の交流ができる良い機会でしょう。また、祖父母と近居している場合は、頻繁に訪れることで交流の機会を増やすことができます。

核家族であることにはメリットもある

核家族というとネガティブなイメージを持つ方が多いようですが、核家族ならではのメリットもあります。親との同居を選択しない家庭は、この部分を重視しているのではないでしょうか。どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

自分たちのペースで生活できる

核家族である一番のメリットともいえるのが、自分たちのペースで生活できることではないでしょうか。親と同居している場合、それなりに親の生活ペースに合わせなければならず、自分たちの好きなように生活することは難しいでしょう。外食をしたいときや旅行をしたいとき、模様替えなどのちょっとしたことでさえ、親に気を遣わないといけないことも出てくるでしょう。

自分たちだけで生活している場合は、自分たちの都合に合わせて柔軟に生活スタイルを変えることができます。この部分が核家族であることの魅力といえるでしょう。

自分たちのやり方で子育てができる

現在の子育ては、親世代の子育てとは変わってきています。ところが、親と同居していると親世代の育児法や教育方針を押しつけられてしまうことがあります。

裸足に薄着で育てたいのに「寒そうでかわいそう」と靴下を履かせたり、厚着をさせたり、まだ食べさせていない食材を「これくらいなら大丈夫」と食べさせたり……このように口出しされていい気はしないでしょう。干渉されずに自分たちのやり方で子育てができるのは、核家族ならではのメリットです。

夫婦の絆が深まる

核家族で頼る人がいないと、何でも夫婦が協力して行わなければなりません。ときには意見が食い違って衝突することや、相手にイライラしてしまうこともあるでしょうが、2人で大変なこと、辛いこと、苦しいことを乗り越えた分、夫婦の絆は深まっていきます。もちろん、幸せや喜びを分かち合うこともできます。また、両親が深い絆で結ばれていることは子供にとってもプラスとなるでしょう。

まとめ

核家族はここ最近増加したわけではなく、昔から一番割合の多い世帯です。人々のライフスタイルや仕事が変化したことにより、核家族世帯の割合が増えているようにみえることが分かりました。

近年では親と同居する代わりに、近居を選ぶ核家族の家庭が増えています。そのため、家庭によっては、経済的な負担や母親の育児の負担、世代間の交流の少なさなどは特に問題になっていないのかもしれません。

「核家族である方が良い」または「親と同居した方が良い」のどちらかに決めることはできません。その家庭にとって最適な暮らし方やライフスタイルを見つけることが一番だといえるでしょう。

参考
世帯・家族の属性に関する用語|総務省統計局
グラフでみる世帯の状況|厚生労働省
平成29年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
「核家族化が進んでいる」は本当か? データから徹底検証|現代ビジネス
核家族|Wikipedia
核家族について|家族と生きる
「単身急増社会」を考える(1/3)|みずほ情報総研
【別添2】既婚者とその親との住まい方-「近居」を中心とした実態と将来意向-|国土交通省
核家族の子育てのメリット・デメリットを考えてみる|はぴいくライフ
第4節 子どもの育ちの現状と背景|文部科学省

この記事をかいた人

Yukiko Žilinskas

男の子2人のママライター。EQと共感力を高める子育て、非暴力コミュニケーション(NVC)に興味があり勉強&実践中。教育や子育てに関する情報をママ目線でお届けします。