核家族とは何?その意味や世帯の割合、問題視されている理由などを紹介

「核家族」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、その意味をご存じでしょうか? 近年、核家族化が進んでいるといわれています。また、核家族化が問題視されていますが、その理由は何でしょうか? 世帯の割合や原因、子供に与える影響など、核家族について詳しく解説します。

核家族とは?

核家族とは、社会における家族形態の1つを指します。総務省統計局の「世帯・家族の属性に関する用語」によると、核家族世帯には以下の4つのタイプがあります。

区分 内訳
I 核家族世帯 (1) 夫婦のみの世帯
(2) 夫婦と子供から成る世帯
(3) 男親と子供から成る世帯
(4) 女親と子供から成る世帯

世帯・家族の属性に関する用語|総務省統計局より筆者作成)

親と子供からなる世帯のみを核家族と認識している人がいるようですが、実際には夫婦のみの世帯も含まれます。構成人数は問わないため、子供の数がどんなに多くても親と子供だけの世帯は核家族となります。

核家族世帯の割合


(参照元:グラフでみる世帯の状況 P.6 『世帯構造別にみた世帯数の構成割合の年次推移』|厚生労働省

厚生労働省による調査データを見ると、2016年の核家族世帯の割合は全体の60.5%で、1986年の60.9%とさほど変わっていないようです。その間の年も60%前後となっており、極端に増えたり減ったりはしていません。

核家族化は本当に進んでいる?

上記の厚生労働省による調査データのように、核家族世帯の割合は1986年から横ばいの状態が続いており、増加している傾向は見られません。

また、増えていると思われがちな「夫婦と未婚の子のみの世帯」の数はむしろ減少傾向にあります。核家族の中で増加傾向にあるのは「夫婦のみの世帯」と「ひとり親と未婚の子のみの世帯」です。

さらに年代をさかのぼってみましょう。

国立社会保障・人口問題研究所の資料によると、1920年においても核家族世帯の占める割合が最も多く、その割合は年月が経つにつれて増えています。

昔は出生率が高く、平均寿命が今より短く死亡率が高かったので、核家族世帯の割合が多かったとされています。近年核家族化が進んでいるといわれていますが、昔から多い傾向にあったようです。