英語教育に関する誤解
英語教育に関してはさまざまな意見があるため、何が正しくて何が間違っているのか、よく分からない部分があります。ここでは英語教育に関する誤解について、2つのポイントを見ていきたいと思います。
「早く始めるほど良い」は誤解?
早い段階で英語の教育を受けたからといって、誰もが英語が得意になるというのは誤解です。
まったく何もしないよりは少しは身につくと言われていますが、一番大事なことは子供のモチベーションが維持できるかどうか。言語はいろいろな経験の積み重ねで習得をしていくものであり、一朝一夕で習得できるものではありません。
大人であれば英語を学ぶことに必然性を感じれば継続することはできますが、子供の場合「つまらない」と思ってしまった時点でモチベーションが下がります。
親が強要してしまうことによって、かえって子供の可能性を封じてしまうことになりかねないのです。
子供が楽しく英語を学んでほしい、「授業」「成績」という概念が出てくる前に、自然に慣れ親しんでほしいと思うのは当然のことですが、早く始めたからといって必ず英語の能力が身につくとは限らないのです。
「大人になったら英語を身に付ける事ができない」は間違い
第二言語は、大人になってから習得するのは難しいという考えはよく聞きますが、これは間違いです。早い段階で第二言語を学ぶと確かに吸収は早いですし、あまり努力をしなくても簡単に身につくように思われがちです。ただし、大人になったからといって語学を習得できなくなるわけではありません。
会社に入ってから英語が必要になって勉強をしたり、海外旅行で困らないように英語を勉強して話せるようになったという人はたくさんいます。身につけることができないのではなく、身につけるのに時間と努力が必要とされるだけなのかもしれません。