多様な背景を持つ学生の受け入れが不十分
上述した通り、高等教育は万人に開かれたものでなければなりません。しかし、現状ではさまざまな理由により、高等教育にアクセスしづらい状況に置かれている人たちがいます。
例えば、体や心などに何らかのハンディキャップを抱える人たちです。大学等への進学者数は増加傾向にありますが、学校側の受け入れ体制は十分に整備されていません。
高等教育に求められる機会の均等を実現するためにも、障がいの有無や性別、性的指向、性自認、国籍、宗教、年齢などに関係なく、多様な背景を持つ学生が不自由なく学べる環境を用意する必要があるでしょう。
おわりに
高等教育の位置付けや教育機関の種類、日本の高等教育が抱えている課題などについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。子供の進路選択や将来を考える上での参考にしていただければ幸いです。
参考
国際人権規約 経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約|外務省
WORLD DECLARATION ON HIGHER EDUCATION FOR THE TWENTY-FIRST CENTURY: VISION AND ACTION|UNESCO
男女共同参画白書(概要版) 平成29年版|内閣府男女共同参画局
高等教育へのアクセスの機会均等を目指して― 教育無償化と奨学金 ―|立法と調査 393号
障害のある学生の修学支援に関する検討会 報告(第二次まとめ)|文部科学省
「日本の高等教育は世界のライバルに後れを取りつつある」世界的権威が語る|リクナビNEXTジャーナル
データで読み解く日本の研究力の現状と課題|THE世界大学ランキング日本版