高等教育とは?教育機関の種類や役割、今後の課題について解説します

みなさんは、高等教育と聞いてどのようなものをイメージするでしょうか。その位置付けや役割についてきちんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。2020年度から無償化が実施される高等教育に関する知識を整理しておくことは、子供の進学や将来を考える上でも無駄にはならないでしょう。

今回は、学校制度における高等教育の位置付けや教育機関の種類、日本の高等教育が抱える課題などについて解説します。

高等教育とは?

まずは、日本の高等教育の概要について見ていきましょう。

日本における高等教育の位置づけ

日本の教育制度は、初等教育、中等教育、高等教育と大きく3つに分けられます。初等教育が小学校、中等教育のうち前期中等教育が中学校、後期中等教育が高校に相当します。初等教育から前期中等教育までの9年間が義務教育です。

高等教育は定義上は大学などで、中等教育の修了者が受ける教育で、日本の学校教育制度における最高段階に位置付けています。

高等教育を提供する教育機関の種類

上述の通り、高等教育は学校教育制度における最高段階に位置付けられます。それでは、高等教育を提供している教育機関にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的には大学を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、大学院や専門学校、高等専門学校(高専)なども高等教育に含まれます。

以下、日本において高等教育を提供している主な教育機関の一覧です。

  • 大学
  • 大学院
  • 専門職大学院(法科大学院など)
  • 短期大学
  • 高等専門学校(高専)
  • 専門学校(専修学校専門課程)

専修学校とは、職業、もしくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図ることを目的とする学校です。専修学校は、「専修学校一般課程」、「専修学校高等課程」、「専修学校専門課程」の3つに分けられ、このうちの専修学校専門課程が専門学校に分類されます。

参考

高等教育分野における質保証システムの概要|独立行政法人大学改革支援・学位授与機構

高等教育機関の数

大学や短期大学などの高等教育機関は日本にどれくらい存在しているのでしょうか。以下、教育機関別の学校数を表にしました。

大学・短期大学・高等専門学校は2018年度、専門学校(専門課程を置く専修学校)は2017年度の学校数を示しています。

高等教育機関の数

国立 公立 私立 合計
大学 86 93 603 782
短期大学 17 314 331
高等専門学校 51 3 3 57
専門学校 9 185 2,628 2,822

学校基本調査-平成30年度結果の概要-|e-Stat および文部科学統計要覧(平成30年版)専修学校|文部科学省 より筆者作成)

学生数と男女比

高等教育機関の学生数や男女比についても見ていきましょう。

大学・短期大学・高等専門学校は2018年度、専門学校(専門課程を置く専修学校)は2017年度の学校数を示しています。

高等教育機関の学生数と男女比

合計 女子比率
大学 1,628,753 1,280,406 2,909,159 44%
短期大学 13,505 105,530 119,035 89%
高等専門学校 46,530 10,937 57,467 19%
専門学校 290,173 365,081 655,254 56%

学校基本調査-平成30年度結果の概要-|e-Stat および文部科学統計要覧(平成30年版)専修学校|文部科学省 より筆者作成)

高等教育機関のうち、大学の学生数が最も多く、およそ300万人です。男女比については、大学と高専は男子学生の占める割合が高く、短大および専門学校は女子学生の比率が高くなっています。特に短大に占める女子学生の割合と高専に占める男子学生の割合の高さが顕著です。