全教科を英語で学ぶ!イマージョン教育のメリット・デメリット - cocoiro(ココイロ) - Page 2

英語漬けのメリットとデメリット

学校に一歩入ったら英語だけの世界になるイマ―ジョン教育。その内容を調べ、長所と短所について詳しくみていきましょう。

大きな2つのメリット

・ネイティブな英語に触れられる

学校には外国出身の教師や英語力に優れた教員が揃っており、校内生活のほぼすべての場で高いレベルの英語に触れ続けることができる環境になっています。発達段階にある子供の耳に絶えずネイティブ英語を入れることで、生きた英語の発音を習得していくことができます。

・多様性を知り、広い視野をもてる

日本語以外の言葉を知ることで、意識は日本を飛び出して世界の国々の存在を認識するようになります。多種多様な人種、文化、風土があることを知ることにより広い視野が生まれます。それは、世界を相手に活躍する人間になるための必要な条件でもあります。子供の将来を日本に限定せず海外での生活も考慮しているのなら、幼いときから多様性を理解させることは大切です。またそれは、子供自身が進路を決定する立場になったとき、進む道の選択肢を広めることになるでしょう。

3つのデメリット

・家庭内でのフォローが難しい

子供の英語力が上がるにつれ、家庭内でのフォローに困難が生じるようになります。保護者の英語レベルにもよりますが、子供だけがネイティブな発音を使って、複雑な熟語を使えるようになると、家庭での会話にひずみが生まれます。宿題を手伝うときや学校との連絡のやりとりにも、保護者の苦労がともなう場面が出てくるかもしれません。

・英語と日本語の学びが中途半端になる

発達途中である子供は母国語である日本語の習得も未熟な状態です。そこに違う国の言葉が入ってきて一緒に学んでいくのですから、言葉の受け入れの許容を超えてしまう場合があります。子供の個性や能力によっては、どちらの言語の習得も中途半端になってしまう可能性は否定できません。

・子供が英語への興味を失う

習い事や友人関係など子供の行動範囲が広まり英語を使わない環境にいることが増えてくると、英語に囲まれる生活に疑問をもつ場合があります。成長し交流関係が変わることで英語を使うことへの興味を失い、イマ―ジョン教育を受けることに嫌悪を示すようになる場合も出てきます。また、学校によっては国内で認められた卒業証明書が出ないことがあるので、進路の変更を考える時期が訪れるかもしれません。