言葉を変えるだけで、伝わり方が変わる「しつけ」の場面別の具体例
食事編
ごはんを食べないで残そうとする
×:「もうご飯作ってあげないよ!」
〇:「これだけ食べようね」
時間をやりくりして、子供に食べて欲しいと思って作ったごはんを残されると「全部食べなさい」、「もう作ってあげないよ」と言いたくなります。でも、食事を一度摂らないからといってすぐに体調を崩すことはないでしょうし、保育園では好き嫌いなく全部食べていることだってあります。そうゆう時もあるさ、といった気持ちで食事の量にこだわらず「これだけ食べたらご馳走さまして良いから」と言うと食べることもあります。
食べるのが遅い
×:「早く食べなさい」
〇:「お口が空っぽだから、もっと入れてあげようね」
遅いことを指摘するのではなく、食べるのが遅くなっている原因を見つけて、「スプーンひとくちはもっと大きく入れようね」、「モグモグお口をたくさん動かそうね」など、すべきことを具体的にアドバイスしてあげましょう。
生活編
おもらしを繰り返す
×:「またおもらししたの?」
〇:「次はトイレでしようね」
何度もおもらしを繰り返されると「この前もおもらししたのに」、「また洗濯しないといけない」とつい責めたくなってしまいます。しかし、出ちゃったものは仕方ないので「次は出ないと思っても、ジュースを飲んだらトイレに行くようにしようね」と前向きな言葉をかけていきましょう。
友だちや兄弟を叩いたり噛んだりする
×:「何やってるの!」
〇:「(気持ちを代弁してあげて)●●したかったんだね。
でも、●●ちゃんも噛まれたら痛いからやめようね」
友だちや兄弟を叩いたり、噛んだりするときは、おもちゃが欲しかったのに言葉で伝えられず噛んでしまったなど、何かしら理由があるはずです。まずは「おもちゃが欲しかったんだね」などと子供の気持ちを代弁してあげてから、叩いてはいけないのだということを伝えましょう。
乱暴な言葉を使う
×:「そんなこと言わない!」
〇:「パパ/ママは●●って言われるの嫌だな」
乱暴な言葉は口にするのも嫌なので、つい「そんなこと」と言ってしまいますよね。でもこれを言葉にすることで、どういう言葉を使ってはいけないのか、を子供がきちんと覚えられるように伝えましょう。
子供のしつけは根気強く伝えることを心がけよう
正しいこと、すべきことを子供にその場で理解させるためには、しっかりと伝えようとする態度が、効果的なしつけの1つです。時間はかかりますが、同じ場面で同じことを何度も教え、根気強く伝えていくと、その通りにできるときがきっとやってきます。
子供をしつけるときは、好ましくない行動を改めさせたい気持ちから、つい叱りがちになります。逆に、ほめることや根気よく伝えることを心がけるだけで、子供の様子はきっと変化していくはずです。