子供に伝わる、上手な「しつけ」方と場面別の具体例

子どもに伝わる、上手な「しつけ」方と場面別の具体例のご紹介

しつけとは「社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせることであり、一般的な常識として、すべきことを理解させること」にあると言えます。
一方、しつけを叱ることだと考える人は多く、子供が親は自分の意に沿わないことをしたときなどに、子供をしつけようと強い態度で責めたり、さらには怒ったりしてしまいます。
でも、それでは子供に十分に親の意図が伝わらずに、しつけにはなっていないこともあります。
しつけを行う際の心得や、言葉かけを少し変えるだけで、伝わりやすくなります。子供にしっかり伝わる、上手なしつけのコツをご紹介します。

子供をしつける前に:親の心得のポイント

「ま、いいか」の、大らかな精神で接する

最初から何でもきっちりとできる子供はいません。少しのことは「ま、いいか」と思うようにしましょう。少なくとも「こんな小さくてかわいい子に、ガミガミと怒ってしまい、かわいそうなことをしてしまったな」と寝顔を見ながら後悔することは減るはずです。

質問調で問い詰めない

「何でここにゴミを入れてるの?」など質問調の言葉は、すべきことを理解させるための言葉ではありません。お互いが共通の認識を持っている大人同士の場合では通用するかもしれませんが、質問調の言葉は皮肉に聞こえる言い回しであり、経験不足で物事のイメージがあまりできていない子供の場合はうまく行動に移すことが難しい場合があります。質問の背後にある親の希望を具体的に言うようにしましょう。

叱りたくなったときは「伝えるチャンス」と思う

「何でこんなことするの?」と親が叱りたくなるようなことを子供がするのは、単純に物事を知らない、経験値が低いことが理由としてあります。とくに小さい子は知らないことだらけです。ですから、叱りたくなることをした時こそ、しつけのチャンスと思って伝えましょう。
ただし、暴力などの人を傷つけることをしたとき、自分のケガにつながることをしたときは、しっかりと叱る必要があるでしょう。

ほめるを上手に使う

大人でも「自分はほめられたら伸びるタイプだ」という方はいるでしょう。子供だって大人と同じで、ほめられたら嬉しいし、もっと頑張ろうと思います。ほめてくれた人を好きになり、ほめてくれた人を信頼するようになります。叱られてばかりでは、信頼関係は生まれませんし、聞く耳も持ちたくなくなるでしょう。

言葉を変えるだけで、伝わり方が変わる「しつけ」の場面別の具体例

食事編

ごはんを食べないで残そうとする

×:「もうご飯作ってあげないよ!」
〇:「これだけ食べようね」
時間をやりくりして、子供に食べて欲しいと思って作ったごはんを残されると「全部食べなさい」、「もう作ってあげないよ」と言いたくなります。でも、食事を一度摂らないからといってすぐに体調を崩すことはないでしょうし、保育園では好き嫌いなく全部食べていることだってあります。そうゆう時もあるさ、といった気持ちで食事の量にこだわらず「これだけ食べたらご馳走さまして良いから」と言うと食べることもあります。

食べるのが遅い

×:「早く食べなさい」
〇:「お口が空っぽだから、もっと入れてあげようね」
遅いことを指摘するのではなく、食べるのが遅くなっている原因を見つけて、「スプーンひとくちはもっと大きく入れようね」、「モグモグお口をたくさん動かそうね」など、すべきことを具体的にアドバイスしてあげましょう。

生活編

おもらしを繰り返す

×:「またおもらししたの?」
〇:「次はトイレでしようね」
何度もおもらしを繰り返されると「この前もおもらししたのに」、「また洗濯しないといけない」とつい責めたくなってしまいます。しかし、出ちゃったものは仕方ないので「次は出ないと思っても、ジュースを飲んだらトイレに行くようにしようね」と前向きな言葉をかけていきましょう。

友だちや兄弟を叩いたり噛んだりする

×:「何やってるの!」
〇:「(気持ちを代弁してあげて)●●したかったんだね。
でも、●●ちゃんも噛まれたら痛いからやめようね」
友だちや兄弟を叩いたり、噛んだりするときは、おもちゃが欲しかったのに言葉で伝えられず噛んでしまったなど、何かしら理由があるはずです。まずは「おもちゃが欲しかったんだね」などと子供の気持ちを代弁してあげてから、叩いてはいけないのだということを伝えましょう。

乱暴な言葉を使う

×:「そんなこと言わない!」
〇:「パパ/ママは●●って言われるの嫌だな」
乱暴な言葉は口にするのも嫌なので、つい「そんなこと」と言ってしまいますよね。でもこれを言葉にすることで、どういう言葉を使ってはいけないのか、を子供がきちんと覚えられるように伝えましょう。

子供のしつけは根気強く伝えることを心がけよう

正しいこと、すべきことを子供にその場で理解させるためには、しっかりと伝えようとする態度が、効果的なしつけの1つです。時間はかかりますが、同じ場面で同じことを何度も教え、根気強く伝えていくと、その通りにできるときがきっとやってきます。
子供をしつけるときは、好ましくない行動を改めさせたい気持ちから、つい叱りがちになります。逆に、ほめることや根気よく伝えることを心がけるだけで、子供の様子はきっと変化していくはずです。

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cocoiro編集部

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