小学生が不登校になる原因は?親がするべき5つの対応 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

不登校になったときに親がするべき5つの対応

不登校になった時に親がするべき5つの対応
子供が学校に行きたがらないと、親は怠けているとかさぼりたいだけと決めつけがちです。夏休み明けや大型連休明けには、学校に行くのが面倒になってさぼりたくなることもありますが、不登校の場合は怠けたいわけでもさぼりたいわけでもなく、学校に行くのが苦痛だったり、怖かったりという深刻な部分があります。

親が子供の心理を見抜けないと、唯一の味方になるはずの親も信じられなくなってしまいます。小学生の子供が不登校になったとき、親はどう対応すればいいのでしょうか? 初期対応によって、その後の結果も変わってきます。

子供とじっくり話して原因を探る

まずは子供がどうしても学校に行きたがらないときは、叱らずに子供と話をして行きたくない理由を聞きましょう。いじめが原因の場合は、1人で抱え込んでしまって親に言えなくなっていることもあります。根掘り葉掘り聞き出したり、問い詰めたりしがちですが、これはNGです。子供の心を傷つけてしまうと、子供は心を閉ざしてしまいます。

できるだけ子供が自分から話をしてくれるように、聞き出すのではなく、話を聞くスタイルで話すようにします。1日で解決しないなら2、3日くらい時間をかけてもいいでしょう。

登校を無理強いしない

学校を休めばその分勉強は遅れます。義務教育でも勉強が遅れると、それを取り戻すのは大変です。子供が不登校になったとき、親は子供の心よりも勉強の遅れを心配する傾向があります。不登校になるには、必ず原因があります。それを確かめようともせず、登校を無理強いしてはいけません。

子供には学校に行きたくない理由があるのに、親は理由も聞かずに学校に行けと言う…。これでは子供が安心できる場所がなくなってしまいます。親の立場だと学校に行かないことを恥じたり悪いことと思ったりしがちです。無理に登校させて子供が傷ついたら、取り返しのつかないことになる可能性も否定できません。

子供の言葉・行動をメモしておく

小学生の子供がある日突然学校に行きたくないと言った。このとき普通の親は、寝耳に水とばかりに驚き、動揺します。しかし突然そうなるわけではなく、子供なりに学校に行きたくないと思ってしまう理由があることを忘れてはいけません。

親にも言えないような悩みを抱えていることも多く、そうなる前に必ず何らかのサインを送っているはずです。子供を見ていて何かおかしいとか、いつもと違うと感じたならそれがサインである可能性は高いです。ですから万が一のことを考え、日頃から子供の言葉や行動をメモしておくといいでしょう。不登校になったとき、メモを見直すと思い当たることがあるはずです。

興味のあることに触れさせる

不登校になった我が子に焦りを感じて勉強を無理強いさせるのもNGです。学校に関係ない事でもいいので、子供が夢中になれることに積極的に触れさせてあげるのも手です。

例えば魚が大好きな子だったら、学校を休んでいる間に水族館に連れて行ったり図鑑を読ませてあげたりしてみましょう。好きなものを見て、触れて、感じる中で、もっと色んなことを知りたいという気持ちが湧きあがり、学びに対する意欲も出てきます。学校で他にもたくさんのことを勉強したいなと子供に感じさせることができれば、おのずと登校したい気持ちも出てくるでしょう。

子どもの自信を養う

勉強の遅れや人間関係が不登校の原因になるとご紹介しましたが、これは子供が自分と他人を比べて、自信を失ってしまうからです。自信を失ってしまう子供は、自分が努力したかどうかではなく、能力が人より劣っていると考えてしまう傾向があります。

そこで、成功体験を味わわせてあげることがポイントになってきます。簡単な目標を設定して、子どもがそれをすることができたら褒めてあげる。ただそれだけで子どもは達成感と自信を得ることができるのです。「明日は今日より10分早起きしてみよう」といった些細な事でもいいので、子供が達成しやすそうな目標を設定してあげましょう。