就職先としての教育委員会
教育委員会に関する基本的な情報をお伝えしましたが、働く場所としてはどうなのでしょうか。ここでは、教育委員会が就職先としてどのようなものなのかをご紹介します。
勤務時間
基本の勤務時間は1日8時間(8時半時から17時)まで、そのうち休憩時間が45分とされています。完全週休二日制で祝日も休みです。新年度の始まりのように忙しい時期は、残業しなければならないこともあります。有給休暇は年間20日間得られ、交代で取ることができるようです。
収入
公務員は経済的に安定した職業と知られている通り、不況に陥ったとしても給与が劇的に変わる可能性は低いと言えるでしょう。残業代やボーナス、退職金などもしっかりと支払われます。給料は年功序列の制度に基づいているので、勤続年数や年齢が高くなればなるほど上がっていきます。
福利厚生
手厚い福利厚生は、教育委員会に入るメリットの1つです。雇用保険や健康保険、介護保険などに加え、住宅手当、交通費といった各種手当がつきます。また、産前産後休暇をはじめ、育児休暇も確実に取れるので、女性は安心して働くことができます。もちろん、男性も育児休暇を取得することができます。
服装
服装に厳しい決まりがありそうなイメージがありますが、比較的自由であるようです。もちろん、ジーパンにTシャツ、スウェットのようなスタイルはいけませんが、ビジネスカジュアルのような格好でも特に問題はありません。
正式な会議や外出しなければならないときはスーツの着用が求められますが、男性はシャツにネクタイ、革靴、女性はシャツにパンツまたはスカート、パンプスが一般的です。夏は半袖シャツやポロシャツ、職場に着いてから落ち着いた色とデザインのサンダルに履き替える人が多いようです。
まとめ
教育委員会の事務局に勤めるのであれば比較的安定した生活を手にでき、「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」を実現させやすいでしょう。委員になるためにはまずは地方公務員になる必要があり、さらに教育、学術、文化に関する識見を有し、これらの分野での活躍が求められます。これらを踏まえて今できることに取り組みましょう。
参考
教育委員会制度について|文部科学省
統計表・グラフ表示|政府統計の総合窓口
都道府県教育委員会・政令指定都市教育委員会|文部科学省
昭和三十一年法律第百六十二号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律|電子政府の総合窓口(e-Gov)
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律について(通知)|文部科学省
地方公務員とは?|公務員総研
地方上級(行政職)|公務員試験総合ガイド
公務員の魅力と強み|公務員試験総合ガイド