年齢別・安全教育の内容
安全教育といっても、生活安全・交通安全・災害安全など、さまざまな分野があります。また、子供の年齢によっても、安全教育の方法は異なります。幼児から高校生に求められる安全教育の内容について、それぞれ紹介します。
幼児
まだ小さな子供の場合は、どのような場面に危険が潜んでいるのか理解できていないことがほとんどです。家で過ごす際は子供の手の届く範囲に、ケガをしてしまうリスクがあるものを置かないようにすることが求められます。
子供が言葉を理解するようになる3歳以降は、「外では手をつないで歩こうね」など、子供への言葉がけを積極的にしましょう。靴をしっかりと履くことでケガの防止につながるなど、生活安全の基本となる習慣づけを行うことが、幼児に対する安全教育には求められます。
小学生
小学生というと、子供の成長が著しい時期です。低学年では安全のための約束やルール作りを子供に教えながら、もしもの時にどのような行動ができるか、指示に従うことの大切さについて教育することが求められます。
中学年から高学年になると、生活安全・交通安全・災害安全に関する危険防止についての理解や、自分だけでなく家族や周囲の人の安全にも気配りができるよう、教育を施す必要があるでしょう。学校だけでなく、家庭でも安全についての話し合いを積極的に持つようにしましょう。
中学生
中学生における安全教育は、小学校までに学習した内容をさらに深め、交通安全はもちろん日常生活に関わる危険リスクを理解することが必要になります。安全な行動をとることや、応急手当の技能を身につけること、防災への日常の備えや正しい避難行動ができるような教育が必要です。
家族や友達など、他者の安全に配慮しながら、自他の安全に対する自己責任感を育成する必要
もあります。学校や地域での防災や、災害時のボランティア活動の大切さについても理解を深めることが、中学生の安全教育のテーマとなります。
高校生
高校生になると、自分で意思決定ができるようになり、地域社会への貢献の大切さも理解できるでしょう。心肺蘇生法などの応急手当の技術力の育成や、災害時のボランティア活動への参加など、社会に貢献するための安全教育の実践が求められます。また、障がいのある人たちへのサポートや支援の大切さについても、福祉活動などで学ぶ機会があるといいでしょう。
安全教育への理解は地域社会全体の安全につながる
いつ、どんな危険が起こるか分からないからこそ、子供がしっかりとした安全教育を受けることが求められます。生活安全・交通安全・災害安全など、安全教育は私たちの生活に深く関わっています。安全教育への理解を深め、安心して暮らすことができる社会づくりを心がけましょう。
参考
[ 教材研究のひろば > 小学校 > 特別活動 > 学級活動における安全教育 > 指導案 ]|栃木県総合研究センター
安全管理と安全教育~子どもたちが安心して園生活を送るために③子どもが自ら身を守るために | ほいくらいふ 明日の保育がもっと楽しくなるサイト。