世界の教育問題解決にアプローチする団体
教育を受けることが保証されていない子供もおり、世界の教育問題は深刻なものです。その原因は、経済的な困窮や、紛争などさまざまで複雑です。そんな世界の教育問題を解決するためにアプローチしている団体を5つご紹介します。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
ワールド・ビジョンは、1950年にアメリカで設立された団体で、開発援助や緊急人道支援を行う国際NGOです。
開発支援では、きれいな水を使えるようにする活動をしています。2013年~2017年の年間平均で、286万人の人がきれいな水を利用できるようになりました。これは、10秒に1人の早さできれいな水を届けていることになります。他にも、貧困の状況が改善する支援をしたり、栄養不良にあった子供の回復へ貢献しています。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、2018年度に29ヶ国で135の事業を行い、その一翼を担っています。
参考
教育と子どもたち|国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン
特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
当時12歳の少年だったクレイグさんが、世界には貧困のために奴隷のように働かされている子供がいることを知り、「なぜ、子供なのに働かなければいけないの?どうして、学校に行けないんだろう?」という素直な疑問から始まったNGOです。
1995年に設立されてから、現在までに発展途上国に1,000校以上の学校建設を行い、20万人以上の子供が教育を受けられるようになっています。フリー・ザ・チルドレンのミッションは、名前の通り、国内外の貧困や差別から子どもをFree(解放)することと、「子どもには世界を変えられない」という考えから子どもをFree(解放)することが掲げられています。
参考
世界の貧困問題|特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
ケア・インターナショナル・ジャパン
ホームページを見ると、「変える、女性も女子も活躍する豊かな世界に」という言葉が真っ先に飛び込んでくるケア・インターナショナル・ジャパンは、「女性と女子」に焦点を当てた活動をしています。
教育の機会を作り出すことだけでなく、経済、保健・衛生、水、リーダーシップなど、南スーダンやパキスタン、アフガニスタン、ベトナム、カンボジアなどへの支援を行っています。
参考
ユニセフ
ユニセフは、世界190の国で、すべての子どもの命と権利を守るために活動を展開している団体です。保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ、緊急支援などの支援活動を行っています。
また、世界中の多くの著名人がユニセフの親善大使として活動しています。日本人では、黒柳徹子さんが有名ですが、元プロサッカー選手のデイビット・ベッカムさんやハリウッド俳優のオーランド・ブルームさん、歌手のケイティ・ペリーさんなども国際大使として活動されています。
参考
世界的教育危機 学校に通えない子どもと若者、2億6,400万人|ユニセフ
JICA
JICAはJapan International Cooperation Agencyの略で、日本の政府開発援助を担う機関として発展途上国への国際協力を行っている団体です。
アプローチしている分野は幅広く、教育、保健医療、水資源、社会保障、ガバナンス、運輸交通、ジェンダーと開発、防災、栄養改善などの分野で活動しています。
参考
まとめ
日本や世界が抱える教育問題は、1つだけではありません。また、当事者のことを考えると教育問題に大小はありません。私たち大人ができるのは、目の前にある問題を放っておくのではなく、解決するために何かしらのアクションをすることではないでしょうか。
参考
世界の貧困問題|特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
教育と子どもたち|国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパン
教育の問題(前編) | 池上彰と考える!ビジネスパーソンの「国際貢献」入門|JACA
世界的教育危機 学校に通えない子どもと若者、2億6,400万人|ユニセフ
不登校が過去最多、5年連続増加の原因とは ~現場関係者から背景を紐解く~|ヤフーニュース
日本の教育問題の根本にある「学年学級制」を克服する大胆提言|現代ビジネス