日本が抱える教育問題と世界が抱える教育問題 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

世界が抱える教育問題

日本の教育問題に対して、世界はどのような教育問題を抱えているのでしょうか? もちろん、国や地域によって抱えている問題は異なります。さまざまな地域でさまざまな問題がある中で、今回は教育を受けることができない子供がいる問題について見ていきます。

学校に通えない

ユニセフは、小・中・高の年齢で学校に通えない子供、若者が2億6,400万人いることを受けて、世界的な教育危機に取り組むことを表明しています。世界中には、日本の人口の2倍以上という想像できないほどの子供が教育を受けることができていないのです。

参考

世界的教育危機学校に通えない子どもと若者、2億6,400万人これまでの成果と安定を揺るがす事態国連ハイレベル会合で各国政府支援表明|ユニセフ

貧しいため・学校がないため

学校に行くことができない子供たちの多くは、発展途上国の子供たちです。家庭が経済的に厳しいため、学校に行くことよりも子供を労働力として働かせることを優先させてしまうのです。

また、学校に行きたくても学校が遠くにしかなかったり、学校に行っても先生がいなかったりするという問題もあります。

女の子だから

国連ピース・メッセンジャーであるマララ・ユスフザイさんが訴えたメッセージの一部を紹介しましょう。

今日、1億3,000万人の女の子たちが学校に通えていません。それでも彼女たちは、貧困、戦争そして児童婚に立ち向かい学校に行こうとしています。持続可能な開発目標は、私たちが彼女たちと一緒に闘うことを約束しました。その約束はまだ果たせていません。

(引用元:世界的教育危機学校に通えない子どもと若者、2億6,400万人これまでの成果と安定を揺るがす事態国連ハイレベル会合で各国政府支援表明|ユニセフ

世界人口の半分を占める女性が、学校に通えない、教育を受けられないなど、男性以上に質の高い教育を受けられるチャンスを逃しています。これは、多くの発展途上国で女性への教育が軽視されているからです。「女の子だから」という理由だけで学校に行くことができない現実が世界にはあります。

紛争や災害の影響で

紛争や災害によって、住む場所を奪われてしまったり、難民となってしまったために学校に行くことができない子供もいます。

紛争が起きて難民キャンプでの生活を強いられている場合、学校がないことは十分あり得ます。学校はあっても、学校で使う教材や文房具などの物資が行き渡らないということもあるようです。これは、災害で住む場所を失った子供たちも同じです。