子育てに疲れたママへ。育児ストレスをため込まないの4つの解消法 - cocoiro(ココイロ) - Page 3

原因4:肉体的な老化

近年日本では晩婚化・晩産化が進んでいます。厚生労働省は「出生に関する統計」によると、女性の平均年齢は1975年に24.7歳であったものが、2000年には27.0歳に年齢が上がったことが分かりました。

女性の晩婚化により結婚時期が遅くなった分、第1子の出生も1975年が25.7歳であったものが、2000年には28.0歳と出産時期が遅くなっており、高齢出産する母親も多くなっています。出産は女性の体に大きな負担がかかっています。肉体的な老化が進んでいると、産後の戻りも遅い中で赤ちゃんの育児が始まってしまうことになります。

子供が歩き始めれば子供の外遊びに付き添い、就園・就学すれば学校行事や子供の習い事に付き添わなければなりません。

子供が成長して大きくなる反面、親は老化の一途をたどるので、子供のペースに付き合うことに疲れてしまう場合があります。

原因5:いつも家族のことが心配

自分の子育て方針に絶対の自信を持っていたり、我が子が不測の事態で困ることを心配してしまう親は、常に子供を監視下に置いて過干渉・過保護に育ててしまいます。こうした親を最近では「ヘリコプターペアレント」といいます。

小児科医師の白川嘉継氏によると、子供は2歳ごろまでは「助けが必要な時期」ですが、以降は「支える時期」に入るといいます。しかし、子供が幼少期に入っても乳児期と同じように手をかけたがる親は、子離れをすることができません。「この子には私がいないとダメだ」と必要以上に子供に関わろうとすると、親として心配する思いとは裏腹に子供と溝ができてしまい、子育てに疲れてしまうことがあります。

参考

医師が警告!「3歳までの育て方」ここに注意(2017.11.11)|東洋経済オンライン

原因6:社会と隔離された孤独感

子育ての時期は、自由に友人と出かけて気分転換をする時間や気持ちの余裕があまりありません。また、家事や育児は社会的に評価されることがないため、自分の存在価値を見失い孤独を感じてしまう親がいます。

少子化や核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、社会環境変化の中で子育ての責任が母親に過度に偏り、子育てが「孤育て」とも言われつつあります。

例えば、一人だけで頑張っている・社会から取り残されているような孤独感、育児に対する様々なプレッシャー、身近な地域に相談できる相手がいないという不安。

(引用元:母親を自殺へと追い詰める「孤育て」を防ぐために ~子育てを地域で支え合う~|フローレンス

特に子供が産まれるまで仕事を一生懸命取り組んでいた母親は孤独を感じやすい傾向にあります。このような不安を感じると、自分が望んで産んだ子供であっても足かせのように感じてしまい、子育てに疲れてしまいます。

原因7:理想と現実のギャップを感じる

初めてのお子さんを育てている方は、子育てが精神的にも肉体的にも辛いということに驚かれることでしょう。笑顔あふれる家庭と余裕のある子育てを思い描いていた親は、現実に順応するまでに疲れてしまう場合があります。

子供の成長とともに子育ての悩みはより精神的側面での問題を抱えるようになります。ネットや書籍で育児情報が蔓延する現代ですので、理想的な子供の成長や教育論を手軽に知ることができるため、現実としてその通りではない時に比較してストレスを感じてしまうことがあります。

一生懸命子育てに取り組む教育熱心できっちりとした親ほど理想が高い分、期待ギャップを感じてしまい、子育てに疲れてしまいます。