中学生の読書におすすめの作家20人!作家読みで好きな本に出会おう - cocoiro(ココイロ) - Page 2

森絵都

もりえと。10代の多感な少年少女の青春物語を美しい世界観で描くのが人気の児童文学小説家です。

主な作品名と受賞歴

  • 『カラフル』(文藝春秋);産経児童出版文化賞
  • 『DIVE!!』(KADOKAWA);小学館児童出版文化賞
  • 『風に舞いあがるビニールシート』(文藝春秋);直木賞

ほか多数

おすすめの1冊

生前の罪により輪廻のサイクルから外された「ぼく」の魂。しかし、天使業界の抽選に当たり、輪廻のサイクルに戻る再挑戦のチャンスを得ます。条件は自殺未遂した中学3年生の少年・小林真の体にホームステイをし、自分の生前の罪を思い出すことでした。「ぼく」が真として過ごすうちに、生前自分1人の目線だけでは捉え切れなかった、多くの人の機微に気づかわれる不朽の名作です。

瀬尾まいこ

本名は、瀬尾麻衣子。中学の国語教師を長年勤めながら執筆活動を行っていました。10代の少年少女だけではなく、大人の心情を温かい目線で描いているのが人気です。

主な作品名と受賞歴

  • 『卵の緒』(新潮社);坊っちゃん文学賞大賞
  • 『幸福な食卓』(講談社);吉川英治文学新人賞
  • 『そして、バトンは渡された』(文藝春秋);本屋大賞

ほか多数

おすすめの1冊

父が3人、母が2人。血のつながらない継父継母の間をバトンのようにリレーされる17歳の少女、森宮優子。17年間で家族が7回もかわったけれど、どの家庭も優子を慈しみ愛して育ててくれ、優子自身も家族を愛しています。波乱万丈でありながらも、何気ない日常の幸せを感じる心温まる物語です。

石田衣良

いしだいら。本名は、石田庄一。ハードボイルドな小説ながら、テンポ良く読み進められる文章が人気の小説家です。

主な作品名と受賞歴

  • 『池袋ウエストゲートパーク』(文藝春秋);オール讀物推理小説新人賞
  • 『4TEEN』(新潮社);直木賞
  • 『眠れぬ真珠』(新潮社);島清恋愛文学賞

ほか多数

おすすめの1冊

池袋駅前にある果物屋のマコトはこの地のトラブルシューターとして池袋の「内戦」に関わっていきます。池袋の西口公園を根城として群れる若者達が、けんかし、犯罪に巻き込まれていくハイティーンの青春ハードボイルド小説です。

川村元気

かわむらげんき。映画プロデューサーとして「電車男」「告白」「モテキ」「君の名は。」など多くの映像作品で受賞歴があり、海外からも高く評価されています。劇場版「ドラえもん のび太の宝島」の脚本家でもあります。やりきれない切なさを描いた物語が人気です。

主な作品名と受賞歴

  • 『世界から猫が消えたなら』(小学館)
  • 『四月になれば彼女は』(文藝春秋)
  • 『百花』(文藝春秋)

ほか多数

おすすめの1冊

郵便配達員として働く30歳の主人公「僕」が、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告されます。絶望して帰宅すると、自分とまったく同じ姿をした悪魔が。悪魔は、世界から1つ何かを消せば、寿命を1日延ばすことができるという取引を持ちかけてきます。「僕」は生き延びるために世界から物を消していくことを決めます。何かを失ってその大切さに気づかされる感動の物語です。

村上龍

むらかみりゅう。本名は、村上龍之助。

主な作品名と受賞歴

  • 『限りなく透明に近いブルー』(講談社);群像新人文学賞、芥川賞
  • 『イン ザ・ミソスープ』(幻冬舎);読売文学賞
  • 『半島を出よ』(幻冬舎);毎日出版文化賞、野間文芸賞

ほか多数

おすすめの1冊

2003年に、中学生が働くことへ興味を持てるよう執筆された514種の職業百科全書『13歳のハローワーク』(幻冬舎)。そこへ新たに89の職業内容を追加した改訂版です。

職業というのは、単にお金を稼ぐ手段ではありません。その仕事をすることで、生きていくために必用な充実感、人間としての誇り、そして仲間や友人を得ることができます。職業は、その人と社会・世界をつなぐ窓のようなものであり、大切な架け橋のようなものです。――村上龍

(引用元:『新 13歳のハローワーク ハードカバー2010/3/25』(幻冬舎) |Amazon

池上彰

NHKのニュース番組のキャスターを務めた後、NHK総合テレビジョンで放送された「週刊こどもニュース」のお父さん役として編集長兼キャスターを担当して注目を集めました。難しく思われたり、敬遠されてしまうような社会の出来事を分かりやすく伝えるのに長けている著作家です。

主な作品名と受賞歴

  • 『14歳からの政治入門』(マガジンハウス)
  • 『池上彰のはじめてのお金の教科書』(幻冬舎)
  • 『これが「週刊こどもニュース」だ』(集英社)

ほか多数

おすすめの1冊

テレビ番組でも政治や経済の話題を視聴者に分かりやすく解説する池上彰さんが、相手に分かりやすく話す秘訣を教えてくれる1冊です。中学生になると学校の授業や課外活動で発表する機会が増えます。そんなときに、すぐに話し上手になれる具体的な方法が書かれています。