不登校の定義とは?子供が不登校になる8つの原因と親の対応まとめ ( 3 )

不登校の子供に親はどう対応すべきか

それでは、不登校の子供に親はどのような対応をすべきなのでしょうか。そのヒントは、不登校生徒の支援に携わるカウンセラーが編集した『不登校Q&A』(くろしお出版)にありました。中学校教諭や医師などのアドバイスが盛り込まれた、この本を参考にいくつかご紹介します。

無理に学校へ行かせてもいい?

何事も無理は禁物です。不登校の経過には以下のような段階があると言われています。前兆期と初期は、親・子供ともに混乱している状態です。このときに登校を無理強いすると、子供が被害者意識を持つことがあります。その後の親子関係にも悪影響を及ぼすこともありますので、無理やり登校させることはやめましょう。

(参照元:不登校についての基本的な理解のために| 佐賀県教育センター

中期、後期になると、自宅にいることに飽きてしまったり、学校が恋しくなったりする子供も少なくありません。子供との距離を取り、時機が来たらすぐに動けるよう準備をしておきましょう。

子供が不登校の理由を話さない

不登校の理由を聞いても子供が答えないのは、珍しいことではありません。人間関係のトラブルやいじめは親に話しづらいものですし、子供自身が欠席の理由をよく分かっていないこともあります。

文部科学省の調査によると、不登校を継続する最も多い理由は、「無気力で何となく学校へいかなかったため(43.6%)」でした。このことについて、『不登校Q&A』(くろしお出版)では以下のように書いています。

これは多くの不登校生徒と関わってきた私たちも納得する内容です。いじめを含む対人関係のトラブルが想定される場合、原因究明と解決を求めることが最優先されます。しかし、「なんとなく」の場合は、理由をたずねても答えは返ってきません。あるいは適当な理由を言います。

(引用元:下島かほる・辰巳裕介(2016年3月),P8『不登校Q&A』くろしお出版

不登校解決のためにと、不登校の原因を知りたくなりますが、子供自身が理解していないこともあります。無理に追及をせず、「学校は行かないけれど、家で何をしようか」と日常生活を取り戻して、少しずつエネルギーをためると良いでしょう。

「~してくれたら学校に行く」と子供に言われたら

「おもちゃを買ってくれたら学校に行く」と子供に言われたら、「これをきっかけに学校に行ってくれるなら買い与えようか」と悩んでしまうかもしれません。しかし、これは「こういえば要求を満たしてくれるだろう」という子供の甘えです。学校は「自分のために行く場所」のであって、「親のために行ってやる場所」ではありません。一度甘やかすと要求がエスカレートする恐れがあります。

「~してくれたら学校に行く」と言われたら、その要求には絶対に乗らないでください。子供の要求には、誕生日プレゼントや登校以外の目標達成など、別の形で応えるようにするといいでしょう。

不登校の原因が「いじめ」だったら

不登校の原因がいじめによるものだったら、場合によっては不登校を認めましょう。いじめられた子供は自尊心を大きく傷つけられて苦しんでいます。こんなときに登校するように言われると、どんどん追い詰められて逃げ場をなくしてしまいます。

まずは子供の気持ちに寄り添い、「家族は何があっても味方」、「家族が絶対に守る」と伝えましょう。子供が心から安らげるように配慮し、不登校は「緊急避難で必要なこと」と考えましょう。

生活リズムが昼夜逆転したら

不登校が続くと、生活リズムが乱れることがあります。昼夜逆転を経験している不登校の子供も多いようですが、再び登校するためには、正しい生活習慣に戻さなくてはいけません。昼夜逆転の子供に対して親ができることは、「最低限のルールを決めて子供に守らせること」です。

アニメを見る時間、ゲームをする時間、お手伝いの内容など、子供と一緒に生活ルールを決めていきましょう。ルールを守ったらご褒美を、守らなかったらご褒美を与えないことを徹底するのがポイントです。家庭での取り組みが難しい場合は、医療を含めた専門家への相談を検討するといいでしょう。

不登校は義務教育違反になる?

日本国憲法では、親が子供に教育を受けさせる義務・義務教育が定められていますが、不登校の子供を持つ親はこれに違反するのでしょうか。法律事務所のHPでは、以下のような記述がありました。

しかし、義務教育違反にあたる行為とは、児童生徒に学校へ行きたい意思があるにも関わらず親や大人がそれを阻止することです。

本人に病気やケガがある、あるいは学校に行く意思がないなど、学校へ行くことが困難な「正当な事由」があれば、不登校は義務教育違反にはあたらないと言えます。そのため、子どもを学校へ行かせなくちゃ、と強く思いすぎる必要はありません。

(引用元:不登校〜学年別の原因と解決のポイント|LEGAL MALL

法律家の見解として、「不登校は義務教育違反にあたらない」とのことですので、過度に心配する必要はないでしょう。