陥りがちな誤った子供の叱り方とは
大声を出す
子供を叱るとき、感情が爆発してつい大声を出してしまうこともあるのではないでしょうか。大きな声を出した方が、子供が言うことを聞くと思うかもしれません。しかし、実際に子供に届いているのは恐怖です。子供は怒られている理由を理解するよりも、親御さんの怒りに委縮してしまいます。単に大声を出せば、言うことを聞くということはありません。
理由を説明せずに叱る
子供でも、理由なく叱られては納得できないでしょう。単に「ちゃんとしなさい!」「自分で考えて動きなさい!」「まだ分からないの?」と怒鳴られても、子供は理解も納得もできません。何度も同じ間違いを繰り返されると親御さんも大変かもしれませんが、なぜ叱られたのか、その理由をていねいに説明し続ける必要があります。どの言動がどう間違っていて、どうしたら良かったのかを、子供にも分かるように伝えてあげましょう。
感情だけをぶつける
特に忙しいときは、子供の行動がなかなか直らないとつい感情をぶつけるような叱り方になってしまうかもしれませんが、これは正しいことではありません。子供の行動を指摘するより、親の感情を発散させることの方が目的になってしまうからです。負の感情をぶつけられた子供は、親から嫌われ、憎まれ、愛されていないと感じるようになるかもしれません。
みんなの前で叱る
子供の自尊心を傷つけてしまう叱り方が、ほかの人の前で叱ることです。人前で叱られると、子供はさらし者になったように感じてしまいます。例えば、兄を弟の前で叱ると、兄弟関係に微妙な変化が生まれてしまう可能性があります。弟は、目の前で兄が叱責される様子を見たらどう思うでしょうか。子供の心は敏感に反応しますので、注意が必要です。
一番いい方法は、2人きりのときに叱ることです。子供の言い分を冷静に聞いてあげながら、失敗を繰り返さないための反省を2人でしましょう。これなら、お子さんも配慮してもらえたことを感じられるでしょう。