子供の正しい叱り方とは?なぜ両親の叱り方はうまくいかないのか - cocoiro(ココイロ) - Page 3

子供が同じこと繰り返さない上手な叱り方とは

その場で叱る

子供が周りに迷惑をかけたり、わがままを言っている場面に遭遇した際に大切なのが、叱るタイミングです。一番効果的なタイミングは、誤ったことをしたその瞬間です。その場で正してあげると、子供も「この言動がいけなかったんだ」と自覚を持って反省しやすいでしょう。反対に、子供を褒めるシーンでも同様のことが言えます。何が良かったのかをしっかり褒めてあげてください。褒めることで子供は愛情を実感し、自己肯定感を高めることができます。

子供でも分かるように具体的に説明する

叱るときは、子供を罰する気持ちでするのではなく、あくまで「教える」ことが重要です。その際には、子供が納得できるように具体的に説明していく必要があります。どんな状況で、誰に対して、どんな言動をしたことが悪かったのか、子供が理解できるまで教えてあげましょう。また、そういった悪い言動を良い言動に置き換えるなら、具体的にどうするのかについても伝えておくと改めやすくなります。

叱る時間はなるべく短く

親御さんの感情が高ぶっていると、あれこれと長く叱ってしまうこともあるかもしれません。忘れ物をしたことで怒られていたと思ったら、昨日の宿題をしなかったこと、先週友達を叩いて泣かしたことと次々に話が広がっていって、延々叱られたという経験はないでしょうか。

これでは、親御さんが感情を爆発させているだけで話は終わりません。大切なことは、間で叱ることです。端的に言われた方が何を変えればいいのかが明確になり、子供も迷うことがなくなるでしょう。

性別で叱り方を変える

男の子の叱り方

男の子は、子供であってもプライドがあります。大勢の前で叱られたら、自尊心が傷ついてしまうでしょう。恥をかくことを嫌い、「自分がすごい」と思ってもらいたい気持ちがあります。大勢の前で叱られると、その内容よりも「みんなの前で恥をかかされた」ことに対して憤慨し、それ以降話を聞いてくれなくなることもあり得ます。

そのため、まず2人きりになれる場所まで移動しましょう。子供に目線を合わせ、真剣な表情と感情で伝えます。女の子に比べると状況を把握するのに時間がかかるため、「なんで呼び出されたのだろう?」と疑問に感じているはずです。そこで、「図書館で大きな声を出していいのかな?」というふうに具体的に問いかけてあげましょう。

女の子の叱り方

女の子は、人と比べられるような叱られ方を最も嫌います。男の子より物事を客観的に見られるため、人に言われなくとも状況は把握できるでしょう。しかし、そんなときに「同級生の〇〇ちゃんはできているのに、なぜあなたはできないの」と叱られてしまうとひどく傷つきます。

女の子は察しがいいので、親御さんが怒っている理由を分かっていることが多いです。なので、「本当は分かっているんだよね」と最初に伝えてあげましょう。反発心をやわらげることができ、素直に自分の非を認めることにもつながります。女の子は言葉に対して敏感なので、親御さんが「ダメな子ね!」「バカじゃないの!」と言った言葉を使っていると、真似をしてしまいます。言葉選びには十分気を使いましょう。

終わりに

「叱る」と「怒る」は、「諭す」という点において違います。感情をぶつけるのではなく、「あなたは、今の間違いを変えられるでしょう」と期待を込めて伝えてあげましょう。愛情ある叱り方をすれば、子供も素直に受け入れ、自分の言動を変えていけるでしょう。

参考

【子育ての科学】子供を「叱る」のは意味がないって知ってた?|DIAMOND Online

子どもを叱るときにしてはいけない6つの約束|President Online

「子どものしかり方」はたいてい間違っている|東洋経済オンライン

子どもを叱るにあたって注意したい3つのポイント【3歳~6歳のお子さまをお持ちの方向け】|ベネッセ教育情報サイト

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