子供の姿勢は正すべき!悪い姿勢のデメリットや見分け方、改善法 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

姿勢が悪い子供に共通する弱点

姿勢の悪さは、実は能力面にも影響してきます。小さいころには気づきにくいものですが、大人になってからも、能力面の弱点を引きずってしまう可能性はありますから、注意が必要です。

集中力が低下し学習能力が育ちにくい

姿勢の悪い子供に共通する1つ目の弱点が、集中力が低下し学習能力が育ちにくいというものです。実は、姿勢の良さは集中力と相関関係があるとされていて、姿勢が悪ければ集中力も低下してしまうのです。そして、その理由は姿勢が悪いことから生まれるくせです。先ほども触れたように、本に顔を近づけ、かがんだ姿勢で学習をしていると、ペン先をのぞき込むような形で文字を書かなけれなりません。姿勢の良い子供と比較すると、このくせがあるだけで体が疲れやすくなり、必然的に集中力が低下していくのです。

自己肯定感が著しく低い

姿勢の悪い子供に共通する2つ目の弱点が、自己肯定感が著しく低いというものです。この弱点が顕著になるまでにはある程度の個人差がありますが、早ければ物心がつく小学校高学年から、子供に「自信がない」という口ぐせが定着します。また、このくせが大人になっても抜けず、仕事に影響することも珍しくありません。

そして、この自己肯定感の低さは、周囲の大人たちによって形作られてしまうのです。もちろん、大人たちに悪気はありませんが、見た目に自身のなさそうな子供は姿勢の良い子供と比較すると、学校の先生をはじめとした大人たちから褒められる機会が減っていきます。そんな周囲の大人たちの反応を見て、子供は次第に自己肯定感が低下していくのです。

姿勢が悪い子供の見分け方

幼稚園や小学校低学年の子供は、立っている姿だけでは姿勢が悪くなっていることが分からないケースも少なくありません。ここからは姿勢が悪い子供の見分け方を紹介していきます。「顕著なわけではないけれど、子供の姿勢が気になる」という親御さんは、見分け方も理解しておくことをおすすめします。

すぐにゲームをする姿勢になる

勉強している状態でも、すぐにゲームをするような前傾姿勢になる子供は常に姿勢が悪く、きれいな姿勢をキープすることができません。仮に勉強机に向かっていても、ひじをつき、テキストに顔を近づけてしまい、腹筋や背筋を使わない姿勢になってしまうのです。

立っている状態で足の指が床につかない浮き指になっている

赤ちゃんのときのつかまり立ちや、幼児期や学童期に歩く距離が深く関係しているとされているのが「浮き指」です。浮き足とは立った状態で、自然と足の指が浮いてしまう状態を指し、東京都の小学校の調査では8割以上の生徒が浮き指であることが分かっています。全国的にも、かなりの子供が浮き指の状態にあるとされています。また、浮き指の子供は後方に重心を置いた状態でしかバランスを保てないとされており、自然と腰が落ち、肩が前に出る猫背になるとも言われています。

参考

学校保健~養護教諭は校内外のコーディネーター 品川区立戸越小学校