わが子は公立で大丈夫?公立中学校のリアルを教えます! - cocoiro(ココイロ)

わが子は公立中学校で大丈夫? 公立中学のリアルを教えします!

親子ともども大きなターニングポイントとなる、子供の中学進学。
進学先の中学校選びには真剣になって当然です。
「公立中学校への進学を考えているけれど、本当にそれでいいのか不安…」
「公立中学校へ進学するなら、注意しておくことは?」など、気になる情報をお届けします。
もちろん、「進学先はまだ決めておらず、どうやって決めたらいいか分からない」という方にとっても、役立つ情報が満載です。

公立中学について

そもそも「公立中学」とは、どのような中学のことを指すのでしょう。
私立中学との比較をしながら、公立中学の特徴とメリットをまとめてみました。

公立中学校の特徴とは

日本の中学校の種類は、公立中学、国立中学、私立中学の3種類に区別されます。
公立中学は市町村などの地方公共団体が設立、運営をする中学です。
私立や国立中学と違って入学試験による選抜がないところが多いため、家庭環境も経済事情もさまざまな子供たちが公立中学には存在します。学力ひとつとっても、低学力から高学力までに渡っているといえるでしょう。
このように多種多様な子供たちが集まるため、公立中学は「社会の縮図」と呼ばれることも多いのです。

公立中学と私立中学の違い

・入学試験の有無

公立中学では、中高一貫校を除き、入学時に選抜試験を課すことはありません。
それに対して、私立中学ではその学校が求める生徒を選抜するための試験が課されます。

・通学区域の有無

基本的には、入学できる公立中学校は居住地ごとに定められています。そのため近所の子供たちと同じ中学に進学することになるのです。
それに対して、基本的に私立中学には通学エリアの制限はありません。

・国の影響の有無

公立の教育は、国の政治による影響を受け、文部科学省の発信を受けて各地方自治体の首長のもとに下りてきた教育方針に基づいています。
そのため、国政の変化によって方針が揺らぐことも多いのです。
それに対して、私立には独自の設立理念に基づいた一貫した教育方針があるのが特徴です。

公立中学のメリットって?

・教育費用が安くすむ

公立中学校の3年間の学費は約145万円、私立中学校の3年間の学費は約370万円といわれています。
これに塾や習い事の教育費用が追加してかかることを考えると、公立中学への進学を選ぶことによって教育費を抑えられるというメリットがあります。

・受験勉強をしなくてよい

中高一貫校以外は入学試験がないため、小学校時代に習い事や友達と遊ぶことに制限を加えることなく、のびのびと過ごすことができます。

・通学時間が短くてすむ

公立中学校は居住地ごとに通学する中学を決められているので、比較的近所の学校に通うことになります。近くに私立中学があればよいですが、たいていは電車やバスなどを使って、家からある程度の時間をかけて通うことの方が多いです。
公立中学を選ぶことで、通学時間のムダをなくし、部活や勉強に充実した時間を費やせるというメリットがあります。

・高校受験を経験できる

公立中高一貫校を除き、公立中学に進学した場合は高校受験を経て高校進学することになります。
「親の受験」とも呼ばれる中学受験と違い、自分の意思で受験勉強計画や志望校を決める経験ができるのは、公立中学ならではのメリットとも言えるでしょう。

・多様な環境、学力レベルの友達と出会える

公立中学には、家庭環境も学力レベルもさまざまな子たちが集まってきます。
その中で刺激を受けることにより、学力が伸びたり、人間形成に役立ったりすることは公立中学のメリットです。

・基礎学力の定着にじっくり取り組める

私立中学は中高一貫校が多いため、学習内容をどんどん先取りして大学受験を有利に進める傾向にあります。
そのような学習の進め方にはついていけなくなる子供もいますが、公立中学では中学で習うことに絞って3年間で固められるので、基礎学力を定着させられるというメリットがあります。