絶対音感を持つ子供の特徴とメリット・デメリット
海外では意外と絶対音感が重視されていないかもしれない、と解説しました。とはいえ、絶対音感に興味のある人も多いでしょう。絶対音感を持つ子供はどのような特徴があるのでしょうか。獲得することのメリット・デメリットについてもご紹介します。
メリット
暗譜がしやすい
ピアノなどの楽器を習っていると、曲の練習のおさらいとして「暗譜」をします。暗譜とは、楽譜を見ないで曲を弾くことです。絶対音感があると、音を聞いただけで正確な音名が分かります。一回曲を覚えれば頭の中で再生することができるので、暗譜のスピードが速いと考えられています。
楽器のチューニングができる
バイオリンやギターなどの弦楽器は、弾くたびに音を正確に合わせるチューニングを行う必要があります。音叉(さ)やチューナーなどを使うのですが、絶対音感があれば自力でチューニングをすることができます。
デメリット
転調に弱くなる
絶対音感のある人は、楽譜に書いてある音と鳴っている音が違うと混乱してしまうことがあります。音楽の授業やカラオケなど、転調された楽曲が出てくることはしばしばあるので、そのようなときに困るかもしれません。
生活音が不協和音に聞こえる
生活音の音高がどのくらいまで分かるのかは人それぞれのようですが、サイレンの音、音楽を鳴らしながら走る宣伝車などの音が不協和音に聞こえて不快に感じる人は多いようです。生活音に音高があるというのは絶対音感のない人には共感してもらえないポイントなので、ストレスをためる人もいるそうです。
まとめ
日本では音楽的に大切な才能と捉えられている絶対音感ですが、地域によってはそこまで重視されていないのは意外だったのではないでしょうか。絶対音感があるにしても、ないにしても、子供には自分なりに音楽を楽しんでもらいたいものです。
参考
固定ドと移動ド! 違いと使い方 | ギターを学ぶ【放課後トミータイム】
固定ドと移動ド、どっちがいいの?音名と階名の話③ | 誰でもできる!ピアノコード弾きレッスン