子供が生徒会役員をやっている、これから立候補しようとしている……。時間的・体力的な拘束も気になりますが、「うちの子に務まるのかな?」と密かに思う親も少なくないでしょう。特に全体の取りまとめ役となる生徒会長となると、それなりの重責です。
しかし一方で、生徒会長の役割はいまいち具体的に思い浮かばないもの。本記事では、現代の生徒会長はどのようなことをしているのか、具体的な活動とともにご紹介します。
もくじ
生徒会長ってどんな役割?生徒会内では
生徒会の取りまとめ役
「会長」という役職名である以上、生徒会長は生徒会のトップとして取りまとめを行わなくてはいけません。ところで、「生徒会」は学習指導要領で活動内容が定められていることをご存じでしょうか。
1 目標
生徒会活動を通して,望ましい人間関係を形成し,集団や社会の一員としてよりよい学校生活づくりに参画し,協力して諸問題を解決しようとする自主的,実践的な態度を育てる。
2 内容
学校の全生徒をもって組織する生徒会において,学校生活の充実と向上を図る活動を行うこと。
(1) 生徒会の計画や運営
(2) 異年齢集団による交流
(3) 生徒の諸活動についての連絡調整
(4) 学校行事への協力
(5) ボランティア活動などの社会参加
(引用元:学習指導要領「生きる力」第5章 特別活動|文部科学省)
生徒会はいろいろなことをやっていて、なんとなく全体像が把握できないという印象もあるかもしれませんが、基本的には上記5つの項目に基づいて活動を行っていることになります。その部分部分を担当するのが生徒会役員で、会長はその取りまとめ役となっています。
公約がある会長は公約実現のために活動することも
経験上、生徒会の活動は学校を運営するために制度化されているような印象を受けないでしょうか。ある程度事前に決まっているスケジュールをこなすための組織であることは否定できませんが、一方で「自主的、実践的」であることも求められています。
実際に、生徒会役員選挙に立候補する子供は、何かしらの公約を持っていることが少なくありません。それはときには教職員の意向と対立することもありますが、生徒の学校生活をより良くするために活動しています。