ピアノは才能ありきなの?子供の力を伸ばし上達するために必要なこと - cocoiro(ココイロ) - Page 3

エピソード3:ピアノに専念するだけが道ではない

幼いころからピアノの道に入り、専念してきた演奏家ばかりではありません。部活動やスポーツに打ち込んだりピアノから離れる時期があったり、ピアニストたちのエピソードには、そんな姿も見られます。

中学生になって勉強が忙しくなり、吹奏楽部の活動もあるし、ほかにやりたいことがいっぱいあって・・・。もともと練習が嫌いなタイプだったので、ピアノをやめる! と言って、本当にやめました。でも、しばらくして周りからもったいないと言われ、レッスンの1時間だけピアノを弾くという形で再開することにしました

(引用元:Pianist Lounge アーティストインタビュー 中桐望氏|ヤマハ株式会社

【中桐望氏】

1987年岡山市生まれ。3歳からヤマハ音楽教室で学ぶ。東京藝術大学ピアノ専攻を首席卒業、同大学大学院修了。2012年の第8回「浜松国際ピアノコンクール」では歴代日本人最高位となる第2位を受賞する。

サッカーも好きで、毎週日曜日午前中はサッカー、そのあとピアノのレッスンに通っていました。ゴールキーパーだったので泥だらけになるのですが、公園の水道で頭を洗って着替え、レッスンに伺っていました

(引用元:Pianist Lounge アーティストインタビュー 高木竜馬氏|ヤマハ株式会社

高木氏は、子供時代の恩師エレーナ・アシュケナージ氏から、ピアノだけでなく多くのことに取り組むよう推奨されたと振り返ります。

音楽だけをやっていたら、上に伸びるスピードは早いかもしれませんが、すぐに折れてしまう細い枝が伸びることになってしまうかもしれない。(中略)音楽以外の畑で一流を目指す友達と知り合うことも必要だと思いました

(引用元:Pianist Lounge アーティストインタビュー 高木竜馬氏|ヤマハ株式会社

【高木竜馬氏】

1992年千葉県生まれ。2歳でピアノを始め、エレーナ・アシュケナージ、中村紘子、P.B.スコダ、M.クリスト、B.ペトルシャンスキー各氏に師事する。第16回「グリーグ国際コンクール」など7つの国際コンクールで第1位を獲得。