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ネグレクトされた子供への対応
許容できないことは最初からはっきり伝える
放置子の甘えは、際限なくエスカレートしていくものです。最初は同情心やかわいらしさから優しく接していた大人も、あまりの遠慮なさに辟易し耐えられなくなることがあります。
今まで優しくしてくれた大人に突然冷たくされると、放置子は落胆しパニックを起こします。そうなるよりは、最初から「ここまではいいけど、ここからはダメ」と線引きをはっきり示した方がいいでしょう。例えば、家の中には入れない、家に入れても6時には帰ってもらう、居間と子供部屋以外は立ち入り禁止にするなど、自分の子供と遊ばせるときのルールははっきり伝えましょう。
放置子の親と直接関わらない
放置子のことで何か問題があっても、放置子の親と話し合いで解決するのは難しいものです。そもそも放置子の親に、親としての自覚と責任ある大人としての常識が備わっていれば、子供を放置することはないはずです。放置子は社会の問題です。個人で解決できる問題ではありません。
ネグレクトをする親についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
相談・通報をためらわない
放置子が自分の子供と同じ学校へ通っているのであれば、学校の先生に相談してみるといいでしょう。学校の先生であれば、放置子の家庭環境のことをよく知っていて、対策を考えてくれるかもしれません。
学校に相談できない場合は、迷わず児童相談所の全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」に相談しましょう。未確認の情報でも、ためらう必要はありません。「虐待かどうか」は、児童相談所が確認するものです。また、誰が通報したかは秘密が守られますから、安心です。
まとめ
2010年、大阪府で母親が幼い子供2人を置いて長期間家を空け、2人とも餓死する痛ましい事件がありました。あまりにショッキングなニュースでしたから、いまだに事件を生々しく記憶している方も多いことでしょう。
餓死とまではならなくても、親から「愛」という栄養を受けられず、そのために年齢相応の知識も常識も身につけられなかった子供がいます。不用意に手を差し伸べて面倒なことに巻き込まれたくないという気持ちは、誰でも多少なりとはあります。しかし、誰かが手を差し伸べて虐待の連鎖を断ち切らないことには、問題は世代を越えて広がる一方になってしまいます。
子供を持つ親として、自分の家族の生活を守ることは最優先課題すべき課題です。できる範囲で構いませんから、助けを必要としている子供に手を差し伸べてあげましょう。近所の人、友達の親、学校、児童相談所など、放置子を取り巻く周囲の人々が、関心を持ち、声をかけ、見守り、支援の輪を広げていきたいものです。
参考
(公表)平成29年度児童虐待対応件数(速報値)|厚生労働省
勝手に家に入る…「放置子」が親元に帰らないワケ|読売新聞
通告の目安|子ども虐待防止オレンジリボン運動
子ども虐待とは|子ども虐待防止オレンジリボン運動
児童相談所全国共通ダイヤルについて|厚生労働省
子どもへの虐待とは? |秋田県
児童虐待の子どもへの影響|八王子市
児童虐待対応13万件、27年連続で増加 2017年度|日本経済新聞
もしやネグレクト? “放置子”の特徴と見かけたときの対処法|パピマミ
放置子の特徴 | 特徴.COM
放置子の特徴や原因、対処法!放置子のあるあるなエピソード|みんなのおかねドットコム
放置子ってどんな子?親に放置されて育ってきた子の特徴とは|イケジョ通信
ネグレクトで育ってきた方達|Girls Channel