そろばんの教え方のコツとは?基本から二桁の計算まで - cocoiro(ココイロ) - Page 3

そろばんの基本

各部位の名前を覚えよう

そろばんには各部位に名称があります。

枠(わく) そろばんを囲っている枠のこと。
梁(はり) 五珠と一珠に挟まれている横の「さん」のこと。脊(せき)とも呼ぶ。
桁(けた) 縦の棒です。珠を刺している軸。そろばんの最大桁数は、この縦の棒の総数と同じ。
珠(たま) 五珠と一珠の2種類があります。
五珠 梁より上にある珠のこと。天の珠とも言う。
一珠 梁より下にある珠のこと。地の珠とも言う。
定位点(ていいてん) 梁にある点。「目安」とも呼ぶ。定位点は複数ある。
天(てん) そろばんの上側。梁より上部。
地(地) そろばんの下側。梁より下部。
上(かみ) そろばんの左側。
下(しも) そろばんの右側。

部位を覚えるだけで学習もスムーズになります。

1~9までを数えよう

1から9までの数字の表し方は、下記の通りです。

1 一珠を1つ、梁まで上げます。
2 一珠を2つ、梁まで上げます。
3 一珠を3つ、梁まで上げます。
4 一珠を4つ、梁まで上げます。
5 五珠を梁まで下げます。
6 一珠を1つ、梁まで上げます。五珠を梁まで下げます。
7 一珠を2つ、梁まで上げます。五珠を梁まで下げます。
8 一珠を3つ、梁まで上げます。五珠を梁まで下げます。
9 一珠を4つ、梁まで上げます。五珠を梁まで下げます。

3、4桁の大きな数字を置く場合には、定位点を基準にします。定位点を一桁の数字として、その左隣が十の位。次の左隣が百の位、千の位と増えていきます。

簡単な見取り算からスタート

簡単な見取り算とは、そろばんの盤面上の珠を読みさえすれば、答えを出すことのできる計算です。段階を踏んで進め、子供にとって学びやすくしてあげましょう。
まず、一珠だけを使い、答えが4以下になる足し算を教えてあげましょう。「1+1」「1+3」「2+2」「3+1」といった計算です。
次に、一珠だけ使い、答えが4以下になる引き算を教えます。「3-1」「4-2」「2-1」「1-1」などです。
そして、五珠に足して、答えが9以下になる足し算。「5+4」「5+3」「5+1」「5+2」などです。
最後に、6~9までを使った引き算を教えましょう。「9-4」「8-2」「7-5」「6-4」などです。子供が進めやすいように、簡単な問題を出しながら一歩一歩成長を実感させてあげましょう。

そろばんの姿勢

意外と大切なのが、そろばんをする際の姿勢です。
まず、肩の力を抜きましょう。左手でそろばんを持ちます。ギュッと押さえないようにします。右手はグーの形に軽く握ります。右手に鉛筆を持ちます。計算の結果が分かったら、すぐに答えを書き込めるようにしましょう。
そろばんの位置は、机の端から5㎝以上離しておきます。ギリギリだと途中ではみ出してしまうかもしれません。そろばんと体の中心も合わせておくことが大事。ひじを高く上げすぎないようにしましょう。
以上が基本的な姿勢です。

終わりに

子供がそろばんをモチベーション高く続けていくためには、親御さんのちょっとしたほめ言葉が一番効果的かもしれません。親御さん自身がそろばんを理解していなくても大丈夫。教室や学校で学んだことをほめてあげると、子供はより成長することでしょう。

参考
珠算学習の波及効果と今後の展望|日本珠算連盟
幼児そろばんの効果は?教え方のコツはパズル感覚で|ママイクism
そろばんの教え方【10の繰り上がり繰り下がり編】|そろばんは永久に不滅です
そろばんの教え方初心者編!まずはそろばんの基礎を覚えよう!|そろばんは永久に不滅です
そろばんの教え方!幼児には?小学生には?オススメの本は?(そろばん塾を経営するママの発信)|mama’s up
各部分の名称|初心者のためのそろばん使い方
姿勢|初心者のためのそろばんの使い方

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