学資保険は受け取り方によって税額が変わる!
学資保険の満期について理解が深まったところで、次は保険金の受け取り方について解説します。保険金の一部は課税対象になるため、賢い受け取り方を選んで節税しましょう。
親が受け取る「給付金」は一時所得
満期に一度に払い出される給付金を、親が受け取った場合は「一時所得」となります。ただし全額が一時所得となるわけではなく、支払った保険金総額との差分(増加分)が該当します。
2019年現在、一時所得の控除額は年間総額で50万円となっています。500万円を払い込み、110%の返戻率があった場合に増加分が50万円となります。契約する保険会社の返戻率と払い込み総額を確認してみましょう。
親が受け取る「学資年金」は雑所得
同様に親が受け取る場合でも、数年に分割される給付金は「学資年金」となります。学資年金は一時所得ではなく、税制上「雑所得」に分類されます。こちらも全額が雑所得になるわけではなく、増加分のみとなります。
ただし、雑所得の控除額は一時所得よりも少なく、年間総額で20万円となっています。大学入学時に多めに給付金を受け取る契約にする人は、一度増加分が20万円を超えないか確認してみてください。
また、自営業者や副業のある給与所得者は雑所得が発生しやすくなっています。全ての雑所得を合わせて年間控除額が20万円であることにも注意しておきましょう。
子供が受け取ると贈与
学資保険は、被保険者である子供を受取人に設定することもできます。ただし、この場合は金額にかかわらず親からの「贈与」とみなされます。贈与は年間110万円までは控除対象となりますので、1年間に受け取る保険金を110万円よりも少なく設定しておくといいでしょう。
ただし、贈与税の控除対象も、子供が受け取ったすべての贈与を合計した額となります。進学のタイミングで親戚などからある程度まとまった金額を受け取る予定がある場合は、保険金の受け取りタイミングとずらすなどの工夫が必要となるでしょう。
まとめ
学資保険の満期についての考え方や設定の仕方、満期時の保険金受け取りについて解説しました。学資保険以外の金融資産との兼ね合いも踏まえつつ、資金計画を立ててみてください。
参考
学資保険と税金 | 【保険市場】
学資保険の満期時期 | 学資保険の選び方 保険の比較、相談、見直し | 価格.com
受取 (学資保険) 学資保険のことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険
要注意!学資保険にかかる税金 学資保険の基礎知識|きちんと倶楽部 - 保険の管理/診断/相談/見直しをネットで身近に、便利に