甘え・依存型(混合型)不登校の特徴と対応の留意点
小学生・中学生・高校生の不登校の原因を解決・訪問支援・フリースクールとして知られる「東京家学」では、特定非営利活動法人教育研究所の監修のもと、不登校を7つのタイプに分析・分類しています。
不登校のタイプは当記事の「甘え・依存型(混合型)不登校」の他に、以下6種類の不登校タイプがあります。
- 母子分離不安型不登校
- 情緒混乱型不登校
- 無気力型不登校
- 人間関係型不登校
- ストレスによる神経症を伴う不登校
- 発達障害・学習障害を伴う不登校
甘え・依存型(混合型)不登校の特徴
他の不登校タイプと比較して、「甘え・依存型(混合型)不登校」には以下のような特徴があります。
- 自立意識が育っておらず、他人任せにする傾向がある
- 逃避・回避傾向が強く、我慢することが苦手
- 傷つきやすく繊細で、自己表現を過剰に恥ずかしがる
甘え・依存型の場合、自分で責任を負うことを極度に恐れ、他人任せにしたり、突然逃げ出してしまったりする特徴があります。これらは自分に対する非難・辱めへの回避行動でもあり、要因としては自立心や自己肯定感の不足などが考えられます。
甘え・依存型(混合型)不登校への対応・留意点
甘え・依存型(混合型)不登校の子供と接する際には、以下の点に留意することで、社会復帰を近づけることができます。
- 自主性・自発性を育てるため、成功体験を積ませる
- 段階的に課題を与え、本人の成長を促す
- 自我を強くするため、興味・関心の幅を広げる
- 見守るのみの対応だと長期化・慢性化しやすい
甘え・依存型の子供に対しては「挑戦することの楽しさ」や「失敗しても大丈夫」という安心感、「自分にはできる」という自己効力感を養わせてあげることが大切です。
そのために、とにかく色々なことにチャレンジして、本人が「楽しい!」と思えることを見つけるまで挑戦・失敗・成功を繰り返しましょう。挑戦の数だけ「失敗に対する耐性」と「成功体験」が積み上がり、子供の自立を促進させてくれます。
参考
「混合型」(旧「甘え依存型タイプ」)の特徴と留意点|【東京家学・関西家学】