子供の運動神経に関する知識
子供の運動神経は生まれたときから決まっていると思われがちですが、すべて生まれつきというのは少し違います。もちろん個人差はありますが、運動神経がないと思っていても食わず嫌いだっただけで、実は何かのスポーツでは才能があるかもしれません。運動神経が良くても、プロになれるとは限りません。親も子供の運動神経に関する正しい知識を持って、運動させることを意識してください。
親の運動神経は遺伝する?
運動神経がない親を持った子供は、遺伝するから運動音痴に決まっていると思い込みがちです。結論からいうと運動神経のあるなしが遺伝するとは分かりません。体の構造や体質は親に似ますが、親が運動音痴であっても子供も同じとは限りません。
多くの場合、親が自分たちが運動音痴だから子供も同じと思い込んで、子供が運動しても無駄と諦める傾向があります。そのような親の子供は、小さいときから運動に慣れ親しめないので、もしかしたら運動ができる子供なのかもしれないのに、可能性を潰してしまうことがあります。親が運動嫌いや運動音痴でも、子供に遺伝するとは限りませんので、決めつけずに挑戦するチャンスを与えてあげましょう。
いつまでに運動神経の良い悪いが分かる?
運動神経は生まれつきの身体能力だけでなく、鍛えることである程度高めることができます。ただし幼い頃から激しい運動をさせると成長に影響を与えることもありますし、まだ体も成長途中なので激しい運動はおすすめできません。子供の成長に合わせて少しずつ運動量を増やしましょう。
運動神経と脳の関係
年齢 | 脳の完成度 |
---|---|
3歳 | 8割 |
6歳 | 9割 |
12歳 | ほぼ完成 |
運動神経は脳の発達と関係しています。表の通り、12歳までに人間の脳はほとんど完成します。それまでにある程度鍛えておくと、脳が運動することを覚えるので、運動神経も高められると考えられています。12歳になってまったく運動できない子は、その先も発達することはないと思われます。
ゴールデンエイジって?
ゴールデンエイジとは、子供の運動神経を一気に伸ばす最重要な時期のことを指します。プレゴールデンエイジ(5~9歳)、ゴールデンエイジ(9~12歳)、ポストゴールデンエイジ(12歳~)に大別され、運動神経を伸ばすために特に大切なのがプレゴールデンエイジとゴールデンエイジです。
プレゴールデンエイジでは、子供の神経系が著しく発達します。大人の神経の80パーセントほどをこの時期に完成させます。ゴールデンエイジでは、子どもは動きを「即座に習得」します。動作を論理的ンい分析するのではなく、感性を生かしてみたままの動きを再現できるのです。
ゴールデンエイジについてはこちらの記事で詳しく解説しています。