幼稚園に入園すると、月ごとの支出が急に増えます。通園準備や保育料など、幼稚園に通園するためにかかる費用はどれくらいかかるのでしょうか。また、幼児教育無償化という制度は、保育料が文字通り「タダ」になる制度なのでしょうか。幼稚園教育にかかる費用について解説します。
幼稚園に通い始めるとかかる3歳から5歳の年間学習費
保護者が、子供の学校教育や学校外活動のために支出した1年間の学習費総額について、文部科学省が2017年12月に調査したデータがあります。
学校教育費 | 学校給食費 | 学校外活動費 | 合計 | |
公立幼稚園 | 120,546円 | 20,418円 | 92,983円 | 233,947円 |
私立幼稚園 | 318,763円 | 29,924円 | 133,705円 | 482,392円 |
(参照元:平成28年度子供の学習費調査の結果について(平成29年12月22日)|文部科学省P2-表1一部抜粋)
上記データはあくまでも全国平均から見た数値です。では習いごと(学校外活動費)は度外視し、幼稚園教育のみ(学校教育費)にかかる費用は「何に」「どのくらいかかっている」のでしょうか。
幼稚園教育にかかる費用
公立・私立幼稚園における学校教育費の内訳
(参照元:平成28年度子供の学習費調査の結果について(平成29年12月22日)|文部科学省P4-表2-2)
幼稚園の費用は、保育料(授業料)以外にもさまざまな活動にともない、都度費用が発生しています。幼稚園保育料は、自治体の財源や保護者の所得、そして家庭ごとの園児数によっても異なります。しかし、全国レベルの資料ではその実態は分からないので、具体的に費用項目の目安を挙げてみましょう。