メーデーとは何?遭難信号?祝日?意味・歴史・最近の動きについて ( 2 )

古来のメーデーは「五月祭」

春の訪れを祝う日

そもそも、なぜ労働者の日に5月1日が選ばれたのでしょうか? その理由には、ヨーロッパの伝統が深く関わっています。

緯度の高いヨーロッパでは、5月ごろになってようやく春の訪れが感じられるという地域が多いようです。そのため、古来よりメーデーは春の訪れを祝う日とされていました。柱を立てて踊るイギリスの「メイポールダンス」などが有名です。現代のメーデーと区別するために、古来のメーデーのことを「5月祭」と呼ぶこともあります。

もともとコミュニティで集まってお祭りをする習慣があった日に合わせてストライキを行ったというのが、現代のメーデーの始まりです。

参考
ヨーロッパのメイ・デイのダンス | CiNii 論文

「労働者の日」とは別にお祝いの習慣が残る地域も

労働者の日として世界的に定着したメーデーですが、ヨーロッパにはより古くからある5月祭を祝う習慣も残っているようです。

ロンドンの西南にあるコーンウォールという土地のメイデイ(五月祭)行事には、2頭の獅子舞みたいなホビー・ホース(棒馬)が出てきて、広場に立てたメイポールという柱を巡りながら競うように踊ります。

(引用元:皇學館大学大学院 特別教授 宗教学者 日本宗教学会常務理事 櫻井治男 | 週刊BCN+

このような地域では、伝統的なメーデーと区別するために、労働関係の行事を行うことを「労働者の日」と言い換えたりもするようです。