兜の飾り方や購入方法も!こどもの日に兜を飾る理由とは? - cocoiro(ココイロ) - Page 2

兜の扱い方について

兜の購入者や購入方法

兜の購入は、子供の両親だけ、もしくは両親と両家の祖父母との折半にする家庭が多いようです。家庭差や地域差もありますが、昔は母親の実家から贈られていました。兜飾りの価格は、種類や素材、形状によってさまざま。10,000円代の安価な物から、作家の作る三段飾りの100万円代までの商品まであります。商品によって値段の開きが激しいため、相場を決めることは難しいですが、伝統的な形状であれば5万円~30万円ほどの価格帯の兜飾りを購入している方が多いようです。

最近では、ネットショップでの販売もありますが、実店舗に行って商品を見た方が確実でしょう。2月~4月上旬が、シーズンで商品のラインナップも充実しています。

兜の飾り方

伝統的な習わしでは、兜などの飾り物は「床の間」に飾っていました。しかし、現代ではアパートやマンションへ住んでいる家庭には床の間がありません。その場合は、「直射日光や空調の当たらない場所」「家族の集まりやすい場所」「方角にはこだわらない」の3点を意識するといいでしょう。直接、日光や空調が飾り物にあたると、色あせや変色の原因となってしまいます。子供の成長を家族でお祝いするために、最も目につくよう家族の集まれる場所を選びましょう。

また、方角にこだわる必要はありません。演技を考慮して方向まで決めて飾ろうとする方もいるかもしれません。しかし、特定の方向に飾るべきといった決まりはないのです。ちなみに、飾る際の注意点は、金属部のサビ。手の脂分や汗が原因でサビついてしまうこともあります。飾り物に触れる際には、手袋やきれいな布、紙を使いましょう。また、赤ちゃんのいるご家庭であれば、細かい部品の誤飲にも気をつけてください。

兜の手入れ・保管方法

五月人形は、櫃(ひつ)に入れて収納します。櫃のサイズ次第で、収納場所が決まってきます。サイズを配慮した場所選びも大切ですが、来年の端午の節句に向け、五月人形が痛まないように環境のいい場所に保管しておくことも大切です。

風通しのよく寒暖差の激しくない場所に保管

まず、風通しのいい場所です。人形の管理で、湿気は最も注意しなければなりません。湿気は、カビの原因になります。できるだけ風通しのいい場所へ収納しましょう。定期的に喚起して、すのこを敷き、風通りを良くしておきましょう。

次に、寒暖差の激しくない場所にすることも大事です。1日の中で寒暖差がある場所では、結露ができ金属部がサビついてしまうかもしれません。また、直射日光も避けましょう。直射日光は、色あせや変色を引き起こすかもしれません。直射日光の当たらない日陰を選んでください。

地下や気密性の高い場所は避ける

こういった理由から気密性の高い場所、地下の物置などでの保管は避けましょう。適度に通気性のある押入れの上段、天袋などがおすすめです。収納時には、羽根ばたきでホコリを払っておきましょう。実は、ホコリが虫食いやシミ汚れの原因になる可能性もあります。また、金属部や塗り台の手垢がサビを引き起こすかもしれません。布でカラ拭きしておきましょう。

また、防虫剤や乾燥剤は人形専用を使ってください。衣類用の防虫剤を使うとかえって、金属のサビやプラスチックの腐食をもたらします。ただし、使いすぎは、人形にダメージを与えるため用法用量を守って使ってください。