子供と楽しむ八十八夜
「夏も近づく八十八夜」手遊び
文部省唱歌の「茶摘み」は、「せっせっせーのよいよいよい」で始まる手遊び歌です。昔お母さんやおばあちゃんに教えてもらった方も多いのではないでしょうか。子供のころ自分が遊んでもらった思い出を、我が子にも受け継いであげましょう。
(参照元:5月の手遊び「茶摘み」歌詞付 Japanese action songs tea‐picking|Youtube)
ゴールデンウィークに茶摘み体験
八十八夜はゴールデンウィークの真っただ中にあります。2019年のゴールデンウィークは10連休なので、旅行を計画中の方も多いでしょう。国内旅行を検討されているなら、ゴールデンウィークに家族で茶摘み体験をしてはいかがでしょうか。お茶と言えば静岡と京都宇治が有名ですが、関東・中部・関西の各地に茶摘み体験ができる茶園があります。
茶摘み体験のできる全国おすすめ茶園情報はこちらから。
(参照元:【全国版】お茶摘み体験できるおすすめ茶園|AGRI PICK)
八十八夜を季語に俳句大会
俳句の世界で「八十八夜」というと、晩春から初夏に使える季語を指します。著名な俳人も八十八夜を季語に多くの俳句を作っています。
出流れの晩茶も八十八夜かな 正岡子規
霜害を恐れ八十八夜待つ 高浜虚子
病室に八十八夜冷ありし 松本圭二
ゴールデンウィーク中に帰省されるなら、年齢に関係なく家族皆が楽しめる俳句大会がおすすめです。長距離ドライブや新幹線の中など、移動中でも道具なしですぐに始められ、ドライバー以外の全員が参加できます。
【まとめ】自宅でも夏を迎える準備を
昔の人は自然と共に育る知恵を蓄積し、季節を利用するさまざまな工夫を行ってきました。現在は昔ほど天候の良しあしに一喜一憂する必要はなくなりましたが、それでも日本に古くから伝わる知恵を次の世代に受け継いでいくことはできます。
八十八夜は、農家が夏の準備をする日です。私たちは、作付けはしなくても、自宅で夏を迎える準備はできます。たとえば衣替えをしたり、冬の布団を干して片づけたり、ブーツを磨いて箱にしまい、夏のサンダルを出したり、こまごまとした作業も子供に手伝ってもらえば家族の行事になります。
ゴールデンウィークを自宅で過ごされるなら、ベランダにゴーヤ菜園を作るのもおすすめです。お住まいの地域にもよりますが、ゴーヤの植え付けは八十八夜のころに行います。苗を買ってきてプランターに植えるとぐんぐん育ち、盛夏のころには立派なグリーンカーテンとなります。ゴーヤの実は7月から9月にかけて収穫でき、栄養が豊富で夏バテ防止にはぴったりです。
このように、たとえ特別なことをしなくても、子供と一緒に夏を迎える準備をすることで、日本の四季の移ろい大切に体験していくことができるでしょう。
参考
2018年の八十八夜はいつ? 意味と茶摘みとの関係 [暮らしの歳時記] |All About
雑節|日々是活き生き——暮らし歳時記
季節のめぐりと暦|日々是活き生き——暮らし歳時記
二十四節気|日々是活き生き——暮らし歳時記
今年は5月2日! 「♪ 夏も近づく八十八夜~」の本当の意味を知っていますか?|tenki.jp
八十八夜の意味とは|2019年は5月2日。88夜のお茶や農家との関係等解説|神仏ネット
「八十八夜」2019年はいつ?意味とお茶との関係 |日本文化研究ブログ
八十八夜|改訂新版・世界大百科事典|平凡社 – ジャパンナレッジ
八十八夜|きごさい歳時記
ホトトギス新歳時記|三省堂辞書SANSEIDO
ゴーヤーの育て方 植えつけ編|NHK