昭和の日がなくなる?!昭和の日の今後の行方とは - cocoiro(ココイロ) - Page 2

元号改正により昭和の日はなくなる?

前の元号をお祝いする祝日が無い

2018年時点では、4月29日に「昭和の日」が制定されているものの、「明治の日」や「大正の日」はありません。なぜ「昭和の日」があるのに「明治の日」や「大正の日」は無いのでしょうか。

明治天皇の誕生日は11月3日。11月3日と言えば「文化の日」です。実は、明治天皇の「天皇誕生日」は、名前を変え「文化の日」として残っています。「近代日本の土台を築いた明治天皇の功績を後世に伝えたい」という国民の強い意志で祝日に制定されました。

一方、大正天皇の誕生日は8月31日。祝日ではありません。皇室は、神武天皇の即位から125代続いている世界最長の王室です。しかし、その歴代天皇の即位すべてを国民の祝日として制定するのは難しいでしょう。

昭和の日は改称されて残る可能性

2018年12月23日は、平成最後の「天皇誕生日」でした。一般参賀には約8万3,000人の国民が皇居前に訪れたようです。2019年に関しては、「天皇誕生日」の無い年となるようです。今上天皇は2019年4月30日に生前退位し、5月1日に皇太子殿下が天皇に即位することになります。

皇太子殿下の誕生日は2月23日。即位の時点で2019年の誕生日は過ぎているため、祝日とはなりません。また、12月23日に関しても一旦平日とする方針を政府は固めています。今後、12月23日を新しい祝日にするかについて政府は、「幅広い議論が必要」と慎重な姿勢を固めています。

今後の動きに注目が集まりますが、明治天皇の誕生日が「文化の日」と制定されたように、「平成の日」など改称されてから制定される可能性もあるでしょう。実際に新元号に変わってから政府がどういった方針を固めていくかによって決まります。