平成の終わりと同時に「昭和の日」がなくなるかどうか気になっている人も多いかもしれません。考えてみれば「明治の日」「大正の日」といった過去の元号は祝日になっていません。昭和の日は令和でも残るのでしょうか? 当記事では祝日の定義や従来の風習、昭和の日の由来と併せて詳しくご紹介します。
もくじ
意外と知らない祝日の定義
みんなで祝うためのお休み
一般的には、「祝日=休日」とイメージを持っている人が多いでしょう。2019年のゴールデンウィークは新元号の制定にともない、「国民の休日」を含む10連休となりました。「10連休で海外旅行に行ける!」と喜ぶ人も少なくありません。しかし、本来祝日は休んで遊ぶための日ではありませんでした。「国民の祝日に関する法律」では、祝日の定義は次のように定められています。
第一条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
(引用元:国民の祝日に関する法律|イーガフ)
祝日は遊ぶためではなく、国民みんなで祝い、感謝するための日です。家族や友達と一緒に、「山の日」「敬老の日」「勤労感謝の日」と各祝日のテーマに沿って、お祝いをする日でした。しかし、いつからか「祝日=休日」というイメージが強くなっているようです。
祝日は旗日(はたび)とも呼ばれる
祝日は「旗日(はたび)」とも言います。祝日に各家庭で玄関先に日本国旗を飾るという風習に由来しています。国旗を掲げることは、国家や国民を祝うための儀式でした。つまり、国旗は「国民国家の象徴」です。しかしながら、玄関先に国旗を掲揚する家庭も少なくなっています。
国際常識で考えると、祝日に国家や国民が国旗を掲揚して祝うことは至って自然なことです。年配の人であれば、そういった風習を知っている人も多いでしょう。聞いたことがないという人は一度聞いてみると良いかもしれません。