事前にリストを作ってから本を読み進める
本を読む前の印象、本を選んだ理由、読み進めている時にどう思っているか、読み終わった後にどう思ったなどを事前に意識しながら読むことで整理がつきます。
その上で初めに伝えたいこと、驚きなど感情の変化を簡単に書き出しに書いてみることも良いのではないでしょうか。
書いたものを読み直す
自分の書いたことが読み手に伝わるかを改めて確認することができます。
初めに書き出しで書いたことを読み返して修正していくのも良い方法です。
読書感想文全体の流れにつながる書き出しになっているかを確かめるために、完成したあと読み直すことをおすすめします。
読書感想文の書き出しを学ぶには?
読書感想文の書き出しを学ぶには、優れた読書感想文を読んだり、より多くの感想文を書くなどさまざまな方法があります。ここでは書き出しを学ぶのに効果的な方法を2つご紹介します。
読書感想文書き方ドリル
2章構成になっており、1章では感想文の構成や書き出し、2章では小学校課題図書の分析が書かれています。書き出しのアドバイスもあるので、ぜひ読んでほしい指南書の1つです。
読書感想文集で他の人の感想文を見る
インターネットで「読書感想文集」と検索すると、全国のコンクールで入賞した作品を読むことができます。また各市町村の図書館には「読書感想文集」というものが過去30年分ほど収蔵されています。自分では考え付かなかった書き出しや構成に出会うことができるので、非常に参考になることでしょう。自分の選んだテーマと似た感想文を読むことで、新たな発見や手法の上達につながるのです。
読書感想文の書き出し9パターンを解説
読書感想文の書き出しはとても難しいと感じてしまいがちです。書き出しをどうしようかと悩んでしまった場合は、ここでご紹介する書き出しのパターンを利用してみてください。
本の登場人物を紹介する
【この本の登場人物は〇〇な人です】
登場人物に深く感情移入した場合などは、その人物について説明するところから書き始めましょう。主人公以外の登場人物でも問題はないのですが、文章全体の難易度が上がってしまうので、できれば主人公がベストです。
「主人公は誰?」「どんな性格?」「何が得意?」などに着目して登場人物をとらえさせましょう。
例えば、「十二歳」(椰月美智子著)であれば、「この本に出てくる鈴木さえは、活発な性格で、ポートボールが得意な小学6年生の女の子です」といった書き出しが考えられます。
(引用元:読書感想文の書き出しにはもう悩まない! 一行目に使える3パターンを紹介|ベネッセ教育情報サイト)
本のあらすじを紹介する
【この本は〇〇なお話です】
読書感想文の書き出しとして定番といえるのが、あらすじを紹介するパターンです。冒頭の部分で「誰が」「どこで」「どうする」など、あらすじを簡潔に説明することが大切です。
例えば、「十五少年漂流記」(ジュール・ヴェルヌ著)であれば、「この本は、15人の少年を乗せた船が無人島に流れ着き、皆で力を合わせて生活する姿を描いた本です」などとなります。注意したいのは、長々とストーリーを説明して、最後に「おもしろかった」「感動した」などと少しだけ感想を書いて終わる感想文になることです。それでは本の説明にすぎません。あらすじは簡潔にまとめるように心がけさせてください。
(引用元:読書感想文の書き出しにはもう悩まない! 一行目に使える3パターンを紹介|ベネッセ教育情報サイト)
読書感想文のあらすじの書き方については、こちらの記事でも解説していますので、参考にしてください。
本を選んだ理由から紹介する
【私がこの本を選んだ理由は〇〇だからです】
なぜその本を選んだのかという点は、読み手にも関心のあることです。課題図書ではなく、自由選択の場合などに有効な手法です。書き出しに使用するにはポピュラーなパターンであると言えるでしょう。
この方法は長年読み継がれているロングセラー本などに使える方法ですが、読み手が思わず「なに!?」と引きこまれる書き出しにできます。
このような書き出しの利点には「過去の自分」と「今の自分」の2人の視点から感想を書くことができる点があげられます。つまり、本の同じ部分に対して「2人の自分」の感想を対比させながら書けるため、その後の文章の「文字数」も稼ぎやすくなるのです。
(引用元:読書感想文の書き出し例文【8パターン】+α | 雑学話題 | 雑学&話題ネタ)
本に対する疑問から紹介する
【〇〇は△△ですが☆☆ではないでしょうか?】
このパターンは比較的簡単にできる心理操作表現の1つです。冒頭の疑問に対しての答えに興味を持たせる効果があります。その本で取り扱ってるメインのテーマを取り上げて、自分の意見も交えて疑問形で問いかけてみましょう。
こちらは「疑問を疑問のままにしておきたくない心理」に訴える方法です。「疑問に対して答えを知りたがる心理」といってもいいものですが、疑問の投げかけは、相手の頭に「なぜ?」の感情をいだかせるものであり、相手に対して「意図的に欲求をつくる行為」なのです。
(引用元:読書感想文の書き出し例文【8パターン】+α | 雑学話題 | 雑学&話題ネタ)