少し高度な書き出しのパターン3選
読み手の興味を引き付ける文章から始める
ぼくには、てんしのいもうとがいます。
よなか、ぼくは、おとうさんとおとうさんとびょういんのまちあいしつにすわっていました。となりにいるおとうさんは、すこしこわいかおをしています。
(引用元:作文の書き出し〜読み手を魅了するテクニック|塾トビラ)
この作文を読むと「天使の妹とは?」と思う人が多いのではないでしょうか。このように、読み手の興味を引き付ける文章から始める、という書き出しも効果的です。ある程度書きたい内容が定まっているときに、書き出しを工夫して読み手の心をつかみましょう。
臨場感あふれる文章から始める
4月14日午後9時26分。突然の縦揺れが熊本を襲った。「地震だ」。机の下にすべりこんだ私は、東日本大震災の時、テレビで流れた映像を思い出し、暗闇に落ちていくような恐怖で泣きわめいた。
4月16日午前1時25分。地震がまた熊本を襲った。あまりの揺れの大きさに布団にしがみつき、体を固定することしかできない。母が私の頭上に覆いかぶさるように必死に守ろうとする。父が私と母の手を固く握りしめる。その時の肌の感触だけが、私が生きているような証しに思えた。
(引用元:作文の書き出し〜読み手を魅了するテクニック|塾トビラ)
この文章を読むと、地震のすさまじさを一緒に体感しているような気持ちになります。このように、ただ情景を説明するだけではなく、より臨場感あふれる書き出しにすることで、読み手に自分の体験を疑似体験させることができます。
高い文章力を要するテクニックですが、自分の体験や気持ちをリアルに伝えたい、相手を引き込みたい、というときにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
タイトルと無関係なことから始める
例えば、タイトルが「私の好きなもの」という場合は、読み手は「好きなもの」について書くのだろう、と予想します。しかし、そこであえて「嫌いなもの」について書き始める、というテクニックです。
この書き出し方法は、読み手の予想を外して、意外性を与えるために効果的です。ただし、最終的にはタイトルの「好きなもの」について述べて、つじつまを合わせることを忘れないようにしましょう。