子供が前向きに宿題に取り組むために親ができること
では、宿題を全然やらない、もしくは中途半端で集中力が切れてしまう子供に親はどのように接していけばいいのでしょうか? 子供が前向きに宿題に取り組むためのコツを解説していきます。
宿題の目的を教えてあげよう
宿題を全然やらない子供の心理は
- めんどくさい
- 遊びたい
- 授業についていけない
- やらされてる感があって嫌だ
以上が考えられますが、理由はさまざまです。なぜ宿題をやらないといけないのか、親が子供に話してみましょう。先ほど解説したように、宿題をする目的は
- 授業で学んだ内容を応用してみる
- 分からないを分からないままにしない
- 知らないことを知るきっかけにする
- 授業の内容は時間が経つから忘れるから、復習する
- 力アップ(宿題をするしないで成績に差が出てくる
以上のことを子供に話してみましょう。また、宿題の語源にも触れてみてもいいでしょう。子供にとって宿題は「やらされているもの」という認識があるもの。親が説明することで「自分のためになるのか」と理解してくれるかもしれません。
宿題しなさい!はNG
ついつい言ってしまう言葉「宿題やりなさい!」。宿題をする意欲がない子供に一方的に「宿題しなさい」と言っても逆効果で、勉強嫌いになる可能性があります。宿題をやりたがらない子供にはぜひとも優しく接してあげてください。
まずは親が子供の宿題に興味を持ってください。「今日の宿題はどんな内容?」「昨日よりも難しくなったんじゃない?」というように、子供と宿題について話してみましょう。そうすることで子供は自然と宿題に取り組むようになるかもしれません。
子供の努力を認めてあげよう
毎日宿題をすることは当たり前のようで、実はとても大変です。親はそのことを理解しましょう。宿題をまったくしない子供が宿題をするようになったら、ほめてあげることも大切です。
また、日ごろから宿題を毎日している子供にも、たまにはほめてあげましょう。毎日続けることって当たり前のようで大変なのです。まったく宿題に取りかからない子供に対しては、「宿題が終わったらお菓子があるよ」など、誘導的な声かけをしてみてもいいかもしれません。結果、宿題が終わったのであればほめてあげましょう。
大事なのは子供が努力していることを認めることです。
日頃からコミュニケーションを取ることが大事
宿題のことだけではなく、学校の休み時間のこと、授業で分からないこと、最近の学校は楽しいか、など、日ごろから子供とコミュニケーションを取りましょう。
子供は何か不安を持っていると、なかなか宿題に集中できないことがあるかもしれません。日ごろからコミュニケーションを取ると、子供の不安要素は解消されるでしょう。
まとめ
宿題の元々の語源や宿題をする目的、子供が前向きに宿題に取り組むために親ができることについて解説しました。
宿題の語源は江戸時代までさかのぼり、詩の会の「お題」が由来です。また、1910年ごろには夏休みの宿題があったそうです。
宿題をする目的は
- 家での学習方法を身につけるため
- 授業で身につけた知識を応用するため
- 学習意欲向上のため
- 授業の復習と予習のため
- 学力の向上
以上のことが挙げられます。宿題以外にも自主学習をしている生徒の方が成績が良いという調査結果が出ています。
子供が前向きに宿題に取り組むために親ができることは
- 宿題の目的を教える
- 「宿題をしなさい!」はNGで、子供の宿題に興味を持つことが大切
- 子供の努力を認める
- 日頃からのコミュニケーションが大切
目的をしっかり子供に伝え、宿題に取り組めるように促しましょう。
参考
宿題|コトバンク
授業と家庭学習のリンクが子どもの学力を伸ばす|ベネッセ教育総合研究所
夏休みの宿題 昔から?明治期、学習中断避ける|NIKKEI STYLE
「宿題は何のため?」宿題が出される目的とやる気アップの工夫|学研ゼミ