宿題をする目的
ただ与えられた宿題に取り組むよりも、目的を明確にして宿題に取り組んだ方が子供の学力はアップするでしょう。「学校から出た宿題だからやりなさい!」と指示するだけでは学習意欲が下がってしまいます。
子供に宿題をする目的を理解してもらうのは難しいかもしれませんが、まずは親がしっかりと宿題をする目的を理解することが大切です。
家での学習方法を身につける
宿題がなければ家で勉強する時間は極端に少なくなるでしょう。ですから宿題を通じて、子供の学習時間を確保する必要があります。毎日、与えられた宿題を決まった時間にすることで学力アップを目指します。
授業で身につけた知識を応用する
宿題で応用問題を出し、授業で学んだことを活かせるかを確認します。学校の授業で基礎を学び、家に帰り宿題で応用問題を解きます。このように、基礎知識をうまく使って応用していくことが大切です。
応用問題が分からなくてもすぐにあきらめずに、どうしたら解けるのか考えている時間が大切です。悩んで答えが分からなかったとしても、分かった時にその答えが記憶に残りやすいからです。
宿題で分からないことがあったら
- どんな方法を試したのか
- どこまで分かったのか
以上のことを明確にし、先生や親に相談するようにしましょう。「分からない」を分からないままにしておくことはもったいないことです。
学習意欲の向上
宿題を真剣に取り組んでいると
- もっと深く知りたい
- 分からない単語がある
- 漢字がどういう意味なのか分からない
などと、疑問点がたくさん出てきます。今では調べようと思えばネットで調べることができ、疑問点を解消できます。これが学習意欲の向上につながります。
授業の復習と予習
授業の内容をすべて覚えることは不可能です。時間が経つと忘れてしまったり、授業の内容が理解できなかったりすることがあるので、復習する必要があります。授業で学んだ内容は時間が経つほど忘れやすいので、数日後に復習しても内容が理解できないことがあります。ですから、授業で学んだことはその日の内に復習したほうが効果的です。
また、宿題は復習と同時に次の授業の予習に役立てることができます。その日の宿題には次の授業の内容やポイントが分かるような問題が出されていることがあります。予習で分からないことがあるのは当たり前で、自分が分からないポイントを把握することが大事。次の授業で解決できればより理解が深まります。
学力の向上
宿題をすると学習時間が増えるから、学力向上するのは当たり前と思っていませんか? 実は必ずしも学力が向上するとは限りません。宿題をただ終わらせただけと、必死で覚えようと意識して宿題をするのとでは大きな差が出てきます。
そして、自主学習をすることによって、さらに学力向上が期待できます。「ベネッセ教育総合研究所」は、調査で「宿題と自主的な学習の両保に取り組んでいるどもの授業理解度、教科学力はともに高い」という結果が出たことを示しています。
(引用元:授業と家庭学習のリンクが子どもの学力を伸ばす|ベネッセ教育総合研究所,P33)
小学5年生の場合、応用問題では約20点差、基礎問題では約23点の差があります。中学2年生の場合、応用問題では約17点差、基礎問題では約21点差開いています。このことから宿題や自主学習を毎日積み重ねることで、学力の差は広がっていくことが分かります。