PTAでトラブルが相次いでいることは、みなさんご承知のとおりです。しかし、どうしても避けることのできないものです。そこで、実際にどのようなPTAのトラブルがあるのか、PTAの参加を断る方法はあるのか、さらにPTAに参加することで得られるメリットについて、ご紹介します。
PTA役員決めで起こるトラブル
では、PTA役員決めではどのようなトラブルが起こるのでしょうか。
見苦しい押し付け合いが始まる
実際によく起こるPTAトラブルで多いのは、役員の押し付け合いです。どの保護者も役員になりたくなくて「○○さんなら専業主婦でお子さんも大きいからできるのでは?」「わが家は親の介護があるからPTAはできない」など、お互いに役員を押し付け合う光景がよく見られます。
なかでも1番多いのが、今までPTAの役員を1度もやったことがない人に対して役員を押し付けるというケースです。事前に「あの人は今まで役員をやっていないから、今回はやってもらうことにしよう」と話をつけた上で、PTAの役員決めに参加する人もいます。確かに、役員になったことがある人とない人がいるのは不公平なことなのですが、押し付け合うというのはなんとも見苦しいものです。
最終手段であるくじ引きでも文句を言う人が出てくる
PTAの役員に立候補をする人がいないと、最終手段として「くじ引き」が行われることがあります。くじ引きであれば平等なので、くじに当たった人はそのまま役員を引き受けることになるという流れが基本となります。ところが、このくじ引きでも結果に納得できない人はいます。
くじが当たったにもかかわらず「仕事が大変なので、やはりPTA役員は引き受けられません」という人もいれば「本当の親ではないので、役員をやりたいと思えない」などと言う人まで出てくるのです。このようなくじ引きでのトラブルも、PTA役員決めではよく見られるものといえるでしょう。
ワーキングマザーとの確執が生まれる
ワーキングマザーは仕事をしながらPTA役員もこなすので、とても大変です。とはいえ、仕事をしているという理由だけで、作業が大変なものをほかの人に任せるような傾向があります。
仕事をしていない人も暇なのではなく、家族との時間や子育てに重きを置きたいという理由で働かない選択をしている人もいます。決してPTA役員の活動を積極的に行いためではないので、納得がいかない部分がでてくるのは当たり前でしょう。
PTA役員になると、生活のレベルが落ちる
トラブルというよりも深刻な問題なのが、PTA役員になると生活水準が落ちるということがあります。例えば、パートタイムで働いていた主婦がPTA役員のことに時間を割かなければいけなくなり、仕事の時間を削らなければならなくなる状況が生まれます。最悪の場合は、勤務時間が少ないという理由で解雇を言い渡されてしまう場合もあるのです。
PTA役員になったにもかかわらず、まったく参加をしない人がいた
PTA役員になったはずなのに「仕事で行けない」と言い、PTA役員の活動に1度も参加しない人もいるようです。非常に身勝手な行動のようにしか見えませんが、実際に起こっているトラブルで、結局そのまま1年が過ぎてしまい、その人は何もしなかったわけです。このような無責任な人もいるとは驚きでしかありません。