知っておくと役に立つ、各年齢別・入園前のポイント
保育園に入園する年齢は、各家庭で違いがあります。また、年齢によって入園のポイントに違いがあります。
ここでは各年齢別の入園前のポイントについて、次のとおりまとめました。
0歳児
出産をしても仕事を継続する事例が増えているので、産まれて1年も経過していない0歳児の入園を希望する親も増えています。
ただし、0歳児ではまだ、1人でできないことも多く、かつ保育士の仕事量が多いこともあってか、0歳児の保育の人員が少ないのが大きな特徴です。
また、保育時間中に子供が急な発熱で、親が仕事中に呼び出される確率が高いのも0歳児に多いケースとなっています。
1歳児
1歳児になると親の育児休暇が終わる時期と重なります。そして子供の食事も普通食にシフトするなど、親子にとって節目の時期ということもあり、例年、保育園の希望者が多い年齢層です。
1歳児のクラスへの入園を希望する親は、居住する自治体の保育事情を理解した上で、保活をすることをおすすめします。
2歳児
2歳児も1歳児と同様、入園希望者が多い年齢と言われています。ただし、保育施設の対象年齢が「2歳以上」の募集をしている枠も一部あるので、0歳児や1歳児と比べると保育園に入りやすいケースもあります。
3歳児以上
最近では、3歳になった段階で保育園から延長保育ありの幼稚園に変更するケースもあるため、3歳児以上だと「空き」も発生し、地域によっては入園しやすいこともあります。
ただし、3歳児になると「自分」というものが形成されつつあること、そして小学校の入学が近づく年齢ということを頭に入れておきましょう。いくら保育園に入りやすい年齢でも、子供の様子とこれからのことを見据えて行動するのが大事です。
iDeCoを使えば保育料が安くなることも
一般的な保育料(認可園)は、所得割額(=前年の所得をもとに課税される税額)で決定されるので、それぞれ保育料の負担額に違いが生じます。
個人型の確定拠出年金・iDeCo(イデコ)に入り、積み立てをしていれば、住民税と所得税が安くなります。そして、年末調整の時期に所得税の節税した分の金額が戻ります。加えて、翌年5月以降には住民税が節税分の金額が差し引きされるため、毎月安くなった住民税の支払いになります。
iDeCoをスタートしてすぐに保育料などが安くなるというわけではありませんが、翌年以降に負担する税金が少なくなる分、保育料が安くなるのは魅力的です。節税によって得た金額は、将来の貯金に充てられます。
ただし、iDeCoは手数料が発生し、会社ごとに金額に違いがあります。手数料で損しないためにもスタート前に手数料の金額もチェックすることをおすすめします。
必見?「落選」狙いで入園準備をする傾向も
保活に勤しむ親がいる中で、最近問題になっているのが、人気の保育園1ヶ所だけに申し込み、その「落選」を狙った1歳児の子を持つ親がいるということ。
園に落選したことで育休が1年延長され、育休の給付金をもらい続けることができ、子供が2歳児になったときに入園できるよう計画するという親もいるそうです。
その影響もあってか、真剣に保活をしている親が、希望の園に入れない事態も発生。自治体でもこの問題を深刻に受け止めており、対策するようになっています。
入園準備の段階で、居住している自治体で「落選」狙いで保活している親がいるかどうか口コミなどで確認しておくと良いでしょう。
あらゆる情報を入手した上で、保育園スタートの年齢の検討を
保育園に行き始める年齢は、0歳、1歳など、各家庭によって違いがあります。
保育園通いのメリット・デメリットや各年齢の入園のポイント、iDeCoの仕組みなどの情報を知った上で、保育園に通わせる最適な年齢を見極めましょう。
参考
橿原市|奈良県
てぃ先生に聞く、保育士の本当の気持ち(3) もし子どもができたら、園には何歳から預けたいですか? | マイナビニュース
子育て世代は必読! iDeCO(イデコ)で保育料も下がる! | サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65 | ダイヤモンド・オンライン
イデコってなに|イデコ公式サイト 国民年金基金連合会
保育園「あえて落ちる」人が続出する本質理由 | 東洋経済オンライン