2019年ひな祭り、雛人形をしまうのにベストな日は?
ひな祭りの雛人形をせっかく縁起のいい日に飾り始めたなら、今度は縁起のいい日にもしまいたいところです。しまう時にも、しまうのに適した日があります。
二十四節気、啓蟄の日(3月6日)
ひな祭りから少し経った、二十四節気の啓蟄(けいちつ)の日に雛人形をしまうと良いと昔から言い伝えられてきました。
啓(けい)が「開く、開放する、夜が明ける」という意味があり、蟄(ちつ)が「土の中に虫など閉じこもる」ことを意味しています。つまり「寒い冬を土の中で過ごしていた虫や動物が、春の温かさで外に出始める」ということを表しています。
冬の寒さが終わり、気温が高くなる頃に雛人形を片付けると良いという目安の日です。
2019年は、ひな祭りから3日後の3月6日が啓蟄の日になります。
晴れの日にしまおう
大事な雛人形は、しまうときにもコツがあります。暦上は啓蟄の日が良いとされていますが、縁起よりも大事なのがお天気です。
まず、雨の日にしまうのはやめておきましょう。
日本は湿気が多い国です。雨の日にしまう作業をしてしまうと湿気とともに人形をしまってしまうことになります。せっかくの人形の衣装がカビやシミができてしまう原因になることもあります。晴れの日にしまえば、湿度も低く人形のダメージを抑えることができます。晴れた気持ちの良い日があれば、その日に風通しを良くして雛人形をしまいましょう。
雛人形の保管には、「お風呂場の近くなど高温多湿になりやすい場所」「乾燥しすぎる場所」「日の当たる場所」は向いていません。また、プラスチックやビニールなどの素材に密閉するのも湿気がこもり、カビやシミの原因になりやすいです。
高級なものが多い雛人形。毎年きちんと飾ることができるように、しまう時に保管場所やしまい方を気を付ければ長く使うことができます。
しまうのが遅いとお嫁にいけなくなるといういわれは?
ひな祭りの雛人形をしまう時に気にしてしまうのが、「しまうのが遅いとお嫁に行けなくなってしまう」という言い伝え。なぜ、「お嫁に行けなくなってしまう」と言われているのでしょうか。
「婚期が遅れる」という言い伝えは、実は迷信なのです。
「ひな祭りを過ぎてもずっと雛人形を出しっぱなしにして、片付けもできないような人では、結婚も遠のいてしまう」という戒(いまし)めの意味が込められた迷信です。
昔は雛人形を時期が来たら片付けるということを学ぶことで、花嫁修業する意味もあったようです。
「早く片付けられる子であれば、嫁に早く行ける、なかなか片付けられない子であれば、嫁に行くのが遅くなってしまう」と子供に伝えることで、雛人形を片付ける習慣を身につけさせるのが迷信の目的だったようです。
雛人形をなかなかしまうことができなくて、娘の婚期が心配になるという親御さんもいるかもしれませんが、そんなことはないので安心してください。
しかし、雛人形は、もともと子供の厄を受けてくれる形代の意味があります。雛人形をひな祭りが過ぎてからも長く飾ってしまうと、雛人形が受けてくれた厄が子供に返ってくるという考えが昔はありました。
ひな祭りは季節感のあるイベントなので、いつまでも出し続けるよりは3月中には雛人形をしまうことができるといいでしょう。
おわりに
2019年のひな祭り、雛人形を飾る日としまう日ベストな日を紹介しました。
早い場合は、お正月過ぎから飾るという人もいます。厳密にこの日でなければいけないということはありません。
子供の健やかな成長を願い、厄祓いの意味を持つひな祭り。子供の成長を感じることができる節目でもあります。子供たち自身も日本の習慣に親しみ、ひな祭りから得る学びもあるはずです。
縁起の良い、悪いを教えてくれるのは二十四節気という旧暦です。日本古来からの習わしを学びながら雛人形を飾ること、しまうことは、子供からさらに次の世代へとつないでいく日本の伝統文化でもあります。
子供たちの思い出に残るように、ひな祭りは楽しく過ごすのが一番。子供と親が一緒に楽しく雛人形の飾りつけを体験することが大事です。
子供の成長と厄除けの願いを込めて、2019年のひな祭りは縁起のいい日取りで飾ってみてはいかがでしょうか。
参考リンク
二十四節気(にじゅうしせっき)|国立国会図書館
2019年大安|日めくりカレンダー.com
雛人形を出す日!2019年はいつが良い?バッチリ調べたよ!|あいねっと
大安、仏滅、赤口…六曜全ての意味と由来、その信ぴょう性を解説|トクバイニュース
【2018年】雛祭り(桃の節句)の由来・意味・日にち|明日のネタ帳
ひな人形の豆知識|ぷりふあ
2019年雛人形を片付ける日はいつ?遅れると婚期が遅れる理由とは?|日本文化研究ブログ
女の子の初節句|ベビカム
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